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脊梁山脈

乙川優三郎/著

781円(税込)

発売日:2015/12/24

  • 文庫

23歳で終戦。復員した男はいかに戦後を生き直すのか? 絶賛を浴びた著者初の現代長編。

上海留学中に応召し、日本へ復員する列車の中で、矢田部は偶然出会った小椋に窮地を救われる。帰郷後、その恩人を探す途次、男が木地師であることを知った矢田部は、信州や東北の深山に分け入る。彼らは俗世間から離れ、独自の文化を築いていた。山間を旅するうち、矢田部は二人の女性に心を惹かれ、戦争で失われた生の実感を取り戻していく……。大絶賛を浴びた著者初の現代長編。

  • 受賞
    第40回 大佛次郎賞
目次
月の夜 つきのよる
塞の神 さえのかみ
蘇芳赤花 すおうあかばな
漂鳥 ひょうちょう
山路の菊 やまじのきく
変身 へんしん
国家と人間、繁栄と文化を問う物語 三浦しをん
解説 川本三郎

書誌情報

読み仮名 セキリョウサンミャク
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 496ページ
ISBN 978-4-10-119227-7
C-CODE 0193
整理番号 お-61-7
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 781円

著者プロフィール

乙川優三郎

オトカワ・ユウザブロウ

1953年東京生まれ。外資系ホテル勤務などを経て1996年小説家デビュー。2001年『五年の梅』で山本周五郎賞。2002年『生きる』で直木三十五賞。2013年 初の現代小説『脊梁山脈』で大佛次郎賞。2016年『太陽は気を失う』で芸術選奨文部科学大臣賞。2017年『ロゴスの市』で島清恋愛文学賞。著書に『潜熱』『二十五年後の読書』『この地上において私たちを満足させるもの』など。

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