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組長の娘―ヤクザの家に生まれて―

廣末登/著

539円(税込)

発売日:2016/10/28

  • 文庫

喧嘩、シャブ、刑務所、そして……。昭和ヤクザの香り漂う河内弁で語られる濃厚な人生。

「そんな珍しいもんちゃうで」少し寂しげに笑いながら、女は口を開いた――。生家は由緒正しい関西の博徒(ヤクザ)。少女時代は喧嘩(ゴロ)と薬物(クスリ)に明け暮れた。一度は幸せな家庭を築くが、浮気がきっかけで再び覚醒剤(シャブ)に手を出し逮捕される。四年半の刑務所暮らし、そして出所後に見つけた自らの社会的役割とは。昭和ヤクザの香り漂う河内弁で語られる濃厚な人生。『組長の娘 中川茂代の人生』改題。

目次
まえがき
本書の成り立ち
Ⅰ 組長の娘――中川茂代の人生
家庭環境
学園時代
シャブ入門編
結婚
不倫
覚せい剤営利目的有償譲渡・使用で下手打ったこと
拘置所から大学へ
下獄(アカ落ち)
刑務所工場
刑務所の一日
刑務所グルメ
刑務所の階級
刑務所の規則
刑務所のイジメと恋愛事情
「引き込み」が決まった日
仮釈放までのカウントダウン
希望寮での生活
大学よさようなら、シャバの皆さん、こんにちは
帰ってきたで
不幸な出来事1
不幸な出来事2
最近の活動
茂代が語る母――昭和最後の女侠客
母のエピソード1
母のエピソード2
現在のシノギ
中川茂代の手記から
非行サブカルチャー用語
刑務所集会(基本的には水曜日に開かれる)時に自弁喫食できる甘味等メニュー
II 中川茂代のテレビ番組から(テレビ西日本・TNC報道ドキュメント)
記者魂【暴力団「離脱」の現実~元組員の社会復帰支援~】
平成二十六年十一月三十日放送
III 著者による解説
1 本書執筆を推進した「心根」の存在
2 本書の意義
3 筆者の関心事について
4 近隣地域の組織化によるインフォーマルな社会復帰支援
【補足】本書における調査手続きなど
解題(矢島正見)
参考引用文献
リアルな昭和ヤクザの「証言者」 宮崎学

書誌情報

読み仮名 クミチョウノムスメヤクザノイエニウマレテ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-120616-5
C-CODE 0136
整理番号 ひ-41-1
ジャンル ノンフィクション
定価 539円

著者プロフィール

廣末登

ヒロスエ・ノボル

1970(昭和45)年福岡市生まれ。北九州市立大学社会システム研究科博士後期課程修了。博士(学術)。龍谷大学嘱託研究員。公益財団法人清心内海塾主席研究員。著書に『若者はなぜヤクザになったのか』、『ヤクザと介護 暴力団離脱者たちの研究』など。

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