
捨ててこそ 空也
825円(税込)
発売日:2017/11/29
- 文庫
- 電子書籍あり
欲も恨みも絶望さえも、すべて認めてすべて捨てる。千年余り前に生きた聖を描く感動作。
平安時代半ば、醍醐天皇の皇子ながら寵愛を受けられず、都を出奔した空也。野辺の骸を弔いつつ、市井に生きる聖(ひじり)となった空也は、西国から坂東へ、ひたすら仏の救いと生きる意味を探し求めていく。悪人は救われないのか。救われたい思いも我欲ではないか。「欲も恨みもすべて捨てよ」と説き続けた空也が、最後に母を許したとき奇跡が起きる。親鸞聖人と一遍上人の先駆をなした聖の感動の生涯。
目次
第一章 出奔
第二章 里へ山へ
第三章 坂東の男
第四章 乱倫の都
第五章 ひとたびも
第六章 捨てて生きる
第七章 光の中で
終章息精 は念珠
第二章 里へ山へ
第三章 坂東の男
第四章 乱倫の都
第五章 ひとたびも
第六章 捨てて生きる
第七章 光の中で
終章
虚実のおもしろさ、仏教の核心 ひろさちや
解説 末國善己
解説 末國善己
書誌情報
読み仮名 | ステテコソクウヤ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 瀬戸照/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 544ページ |
ISBN | 978-4-10-121181-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | あ-91-1 |
ジャンル | 歴史・時代小説 |
定価 | 825円 |
電子書籍 価格 | 825円 |
電子書籍 配信開始日 | 2018/05/18 |
著者プロフィール
梓澤要
アズサワ・カナメ
1953(昭和28)年静岡県生れ。明治大学文学部卒業。1993(平成5)年、『喜娘』で歴史文学賞を受賞しデビュー。歴史に対する知的な洞察とドラマ性で、本格派の歴史作家として評価されてきた。執筆の傍ら、東洋大学大学院で仏教史を学ぶ。2017年、『荒仏師 運慶』で中山義秀文学賞を受賞。著書に、『捨ててこそ 空也』『方丈の孤月』『万葉恋づくし』『あかあかや明恵』『光の王国』『越前宰相秀康』『阿修羅』『百枚の定家』『夏草ヶ原』『遊部』『橘三千代』『画狂其一』『井伊直虎』等がある。
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