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義民が駆ける

藤沢周平/著

880円(税込)

発売日:2023/03/29

  • 文庫

百姓たりといえども二君に仕えず。荘内藩主酒井家の危機に、百姓たちは立ち上がった。

天保11年江戸城御小座敷。徳川家斉は老中水野忠邦に質した。川越を荘内に転封する件は如何に――。水野は川越を荘内へ、荘内を長岡へ、長岡を川越へ転封する三方国替えの沙汰を出すも反発した荘内の百姓は駕籠訴を決断する。「あげだ、ええ殿さまはどごさ行ったっていねぞ」。越訴(おっそ)は天下の大罪。しかし藩主酒井家の恩に報いるため、百姓たちは命を賭けて江戸を目指す。天保義民事件を描く歴史長編。

目次
三方国替え
波紋
駕籠訴
領内騒然
江戸町奉行
逆転
嵐のあと
あとがき
解説 あさのあつこ

書誌情報

読み仮名 ギミンガカケル
シリーズ名 新潮文庫
装幀 蓬田やすひろ/カバー装画・題字、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 416ページ
ISBN 978-4-10-124729-8
C-CODE 0193
整理番号 ふ-11-29
ジャンル 文芸作品
定価 880円

著者プロフィール

藤沢周平

フジサワ・シュウヘイ

(1927-1997)山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。1971(昭和46)年、「溟い海」でオール讀物新人賞を、1973年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍。『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』、『白き瓶』(吉川英治文学賞)、『市塵』(芸術選奨文部大臣賞)など、作品多数。

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