透明な迷宮
572円(税込)
発売日:2016/12/24
- 文庫
- 電子書籍あり
初対面の男女が巻き込まれた官能的な悲劇。現実が隠す美を結晶化した珠玉の短編集。
深夜のブタペストで監禁された初対面の男女。見世物として「愛し合う」ことを強いられた彼らは、その後、悲劇の記憶を「真の愛」で上書きしようと懸命に互いを求め合う。その意外な顛末は……。表題作「透明な迷宮」のほか、事故で恋人を失い、九死に一生を得た劇作家の奇妙な時間体験を描いた「Re:依田氏からの依頼」など、孤独な現代人の悲喜劇を官能的な筆致で結晶化した傑作短編集。
目次
消えた蜜蜂
ハワイに捜しに来た男
透明な迷宮
family affair
火色の琥珀
Re:依田氏からの依頼
ハワイに捜しに来た男
透明な迷宮
family affair
火色の琥珀
Re:依田氏からの依頼
書誌情報
読み仮名 | トウメイナメイキュウ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
雑誌から生まれた本 | 新潮から生まれた本 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 272ページ |
ISBN | 978-4-10-129043-0 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ひ-18-13 |
ジャンル | 文学賞受賞作家 |
定価 | 572円 |
電子書籍 価格 | 572円 |
電子書籍 配信開始日 | 2017/06/16 |
著者プロフィール
平野啓一郎
ヒラノ・ケイイチロウ
1975年、愛知県生れ、北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した「日蝕」により芥川賞を受賞。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。著書は小説作品として、『日蝕・一月物語』、『葬送』、『高瀬川』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』(第59回芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(第19回Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『かたちだけの愛』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』(第2回渡辺淳一文学賞)、『ある男』(第70回読売文学賞)、『本心』などがある。評論、エッセイとして、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「カッコいい」とは何か』、『死刑について』、『三島由紀夫論』(第22回小林秀雄賞)などがある。
判型違い(単行本)
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る