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心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告―

岩波明/著

605円(税込)

発売日:2011/03/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

誰もが精神を患う可能性がある。アルコール依存、うつ病、人格障害から統合失調症まで、精神疾患の「現実」と「現在」。

最初は心の小さな狂いでも、それをきっかけに、普通の人間が精神全体を蝕まれてしまうことがあり、ときには取り返しのつかない行動をとることがある。しかし、正常な精神と狂気の境目はごく淡く、我々の社会はアルコール依存、統合失調症、人格障害、うつ病など様々な精神疾患とともにある。人は、いつ、いかにして心を病むのか。現役の臨床医師が、虚説を排して実態を報告する。

目次
はじめに
第一章 依存の果て extreme dependence
第二章 架空の敵 imaginary enemies
第三章 罪なき殺人者 innocent killers
第四章 摂食障害というゲーム games of eating disorder
第五章 無垢な逸脱 pure deviation
第六章 器質性精神病 organic psychosis
第七章 精神鑑定の嘘 false psychiatric examinations
第八章 うつ病の不都合な真実 an inconvenient truth of depression
第九章 アナンカスト Anankast
おわりに
文庫版あとがき
解説 豊田正義

書誌情報

読み仮名 ココロニクルイガショウジルトキセイシンカイノショウレイホウコク
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-130573-8
C-CODE 0195
整理番号 い-84-3
定価 605円
電子書籍 価格 539円
電子書籍 配信開始日 2014/10/17

著者プロフィール

岩波明

イワナミ・アキラ

1959(昭和34)年、神奈川県生まれ。東京大学医学部医学科卒。精神科医、医学博士。発達障害の臨床、精神疾患の認知機能の研究などに従事。都立松沢病院、東大病院精神科などを経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授、2015年より昭和大学附属烏山病院長を兼務。著書に『発達障害』(文春新書)、『医者も親も気づかない 女子の発達障害』(青春新書)、『誤解だらけの発達障害』(宝島社新書)など多数。

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