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養老孟司の大言論I 希望とは自分が変わること

養老孟司/著

572円(税込)

発売日:2014/01/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

その考えは思考停止にすぎません! 9年に及ぶ長期連載の集大成。三ヶ月連続刊行スタート。

人は死んで、いなくなる。ボケたらこちらの勝ちである。人生に多少の危険はつきものだ。若者に独創性を説くのは害であろう。教育の本質は「人を変える」こと。自分がどういう面で変わり、どういう面で変わらないか、歳を取ってもわからない。そこに、希望がある。世界が変わるのではない、自分が変わるのである──。9年間40万字を費やした連載の集大成、「大言論」シリーズ第1巻。

目次
考えるということ
田園都市とイギリス人
ヨーロッパへ/万物は流転する/イギリスの秘密
コスタリカと生物多様性
天国みたいな国/小学生時代の夢/あきらめきれないこと/環境問題の二面性/動物を見つける能力/「安全」神話
島根のやまあいを歩く
中山間とはなんぞや/人間とはもっとも凶暴な動物である/日本の思想は手入れの思想
紀伊半島は広い
南方熊楠に会う/狂気に陥らない秘訣/日本は広い
考える田舎
参勤交代のすすめ/地域区分に根拠はあるか/ヒゲボソゾウムシを調べている/大腸菌も人間も「同じ」/たいていの分岐は大異変と絡んでいる/真理は単純だが、事実は複雑である
京都というところ
伝統として適切な古さ/東大と京大、そして今西錦司/京都はどこまでも京都である
「読む」とはどういうことか
「ながら」族/私は純粋行為至上主義者である/読書というシンボル行為/本が売れる理由
スロー社会
グルメではないが、まずいものはわかる/鶏の姿は人間の姿/わかっちゃいるけどやめられない/システム的思考の確立
ただの人
私は「対偶」を考える/人間は平等にはできていない/ヒトの権力欲はさまざまな表現をとる/保守的民主主義/これからの君主制
エリートとはなにか
エリートのいない日本/共同体という擬制家族/縁故主義と個人主義/自分の脳ミソくらいコントロールしろ
個人主義とはなんだ
日本に個人主義はあるか/個人とはなにか/若者に独創性を説くのは害がある/現代における個心の広がり/私が希望と呼ぶもの
気付いたら100冊越えていた――全著作リスト

書誌情報

読み仮名 ヨウロウタケシノダイゲンロン1キボウトハジブンガカワルコト
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 288ページ
ISBN 978-4-10-130838-8
C-CODE 0195
整理番号 よ-24-8
ジャンル 哲学・思想、思想・社会
定価 572円
電子書籍 価格 572円
電子書籍 配信開始日 2021/11/12

著者プロフィール

養老孟司

ヨウロウ・タケシ

1937(昭和12)年、鎌倉生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。1989(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。著書に『唯脳論』『バカの壁』『手入れという思想』『遺言。』『ヒトの壁』など多数。池田清彦との共著に『ほんとうの環境問題』『正義で地球は救えない』など。

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