マシアス・ギリの失脚
924円(税込)
発売日:1996/05/29
- 文庫
南洋の島国ナビダード民主共和国。日本とのパイプを背景に大統領に上りつめ、政敵もないマシアス・ギリはすべてを掌中に収めたかにみえた。日本からの慰霊団47人を乗せたバスが忽然と消えるまでは……。善良な島民たちの間でとびかう噂、おしゃべりな亡霊、妖しい高級娼館、巫女の霊力。それらを超える大きな何かが大統領を呑み込む。豊かな物語空間を紡ぎだす傑作長編。谷崎賞受賞。
書誌情報
読み仮名 | マシアスギリノシッキャク |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 640ページ |
ISBN | 978-4-10-131815-8 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | い-41-5 |
ジャンル | 文芸作品、SF・ホラー・ファンタジー、文学賞受賞作家 |
定価 | 924円 |
著者プロフィール
池澤夏樹
イケザワ・ナツキ
1945年、北海道生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。東京、ギリシャ、沖縄、フランス、札幌を経て、2024年5月現在安曇野在住。1984年『夏の朝の成層圏』で作家デビュー。主な作品に『スティル・ライフ』(芥川賞)、『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)、『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)、『楽しい終末』(伊藤整文学賞)、『静かな大地』(親鸞賞)、『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)、『砂浜に坐り込んだ船』、『ワカタケル』など多数。「池澤夏樹個人編集 世界文学全集」「同 日本文学全集」を編纂(それぞれ毎日出版文化賞)。2007年、紫綬褒章、2011年、朝日賞、2021年、フランス芸術文化勲章オフィシエ、2023年、早稲田大学坪内逍遙大賞。近刊に長篇小説『また会う日まで』、エッセイ『天はあおあお 野はひろびろ』。
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