脳はこんなに悩ましい
605円(税込)
発売日:2015/10/28
- 文庫
- 電子書籍あり
常識を覆す新事実満載! 最先端の研究者と悩める作家が語る、驚きと刺激に満ちた脳科学。
「私って何?」その問いの果てにあったのは脳科学だった。“自意識”は脳が作ったイリュージョン? 人の不幸が快感なのは脳のせい。オルガズムに男女差はなし!? セックスで放出されるホルモンの悪用法とは。「大器晩成」は脳構造的に正しい。遺伝子検査で知る意外な自分――。脳研究の最先端を知る科学者と、自己を追い続ける作家が探検! 驚きと刺激に満ちた、魅惑的な脳の世界。
目次
はじめに 池谷裕二
第一章 ひらめきの男、直感の女
常にフル活動する脳/美と病のあいだ/女はなぜ化粧をするのか/オルガズムに男女差はない!?/脳はセックスをどう感じているか/人類みな変質者/脳はお金もブランドも大好き/アダルトビデオを見た男の汗は匂う/マジでひらめく五秒前/ひらめきの男、直感の女
第二章 ダマし合う脳と身体
アルツハイマー治療薬で医療費が爆発!?/「美しい」には法則がある/この世は「べき則」に従っている/中村うさぎの「超能力体験」/虚言癖はなぜ治らないのか/手を動かさなきゃ脳は働かない/脳は身体を簡単に騙す/「最悪」は最高のストレス回避法/「苦み」は万国共通/数字や音楽にも“色”がある/女性はエクスタシーを感じるときになぜ苦悶の表情を浮かべるのか/相互作用する脳と身体
第三章 脳はなぜ生まれたのか
脳とうつ病の関係/驚異の「睡眠リセット力」/バイブレーターで錯覚を起こす/人差し指が短いとアソコが長い!?/脳が生まれたのはたった五億年前/ネアンデルタール人と人類のあやしい関係/サルが言葉をしゃべる日/女はボノボ、男はチンパンジー/「適者生存」はインチキくさい/「大器晩成」は脳的にも正しい/「グーグル」が脳を劣化させる!?/人間の本当の寿命は四十一歳!?/願えば必ず「ピグマリオン効果」/脳と人のダマし合い/自由意志なんて“イリュージョン”/英語脳と日本語脳/大切な「ものまね力」/言葉によって得たものと失ったもの/人は第一印象が“9割”/浮気遺伝子とDNA結婚相談所/絶対音感は遺伝するのか/九十九ドルで遺伝子診断
第四章 脳は遺伝子から自由になれるのか
遺伝子診断をやってみた!/ハゲと耳アカは遺伝で決まる/病気遺伝子を読み解く/酒飲み遺伝子とタバコ遺伝子/初潮も閉経も……/「空気を読めない」人と「失敗から学ばない」人/血液型診断は意外に当たる/“勘”を脳科学する/脳は遺伝子から自由になれるのか/脂肪と知能のトレードオフ/童貞・処女率四割の日本社会/脳は幸福をどう感じているか/「第六感」とはなにか/美人を作る三つの法則/宗教と不安ビジネス/無限という恐怖/脳は不平等にできている/科学者だって神頼み/ズレと錯覚が文明をつくった/“How”の科学、“Why”の宗教
おわりに 中村うさぎ
参考文献
参考文献
書誌情報
読み仮名 | ノウハコンナニナヤマシイ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 336ページ |
ISBN | 978-4-10-132923-9 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | い-101-4 |
ジャンル | 心理学、科学 |
定価 | 605円 |
電子書籍 価格 | 605円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/04/15 |
著者プロフィール
池谷裕二
イケガヤ・ユウジ
1970(昭和45)年、静岡県生れ。脳研究者。東京大学薬学部教授。薬学博士。神経科学および薬理学を専門とし、海馬や大脳皮質の可塑性を研究。著書に、『海馬』(糸井重里氏との共著)『脳はこんなに悩ましい』(中村うさぎ氏との共著)『受験脳の作り方』『脳はなにかと言い訳する』『脳には妙なクセがある』など。
中村うさぎ
ナカムラ・ウサギ
1958(昭和33)年、福岡県生れ。同志社大学卒業。0Lやコピーライターなどを経て小説家デビュー。『女という病』『私という病』『愛という病』『セックス放浪記』『狂人失格』『他者という病』など著書多数。
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