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いまひとたびの

志水辰夫/著

737円(税込)

発売日:2020/02/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

いつかは訪れる大切なひとの死。語り継がれる傑作に書下ろし短編を加えた完全版。

ドライブに連れていって。赤いスポーツカーで――。夫を失った事故ののち、車椅子の生活を送ってきた叔母は若い娘のようにそう言った。やがてわたしは、彼女が秘めていた思いに気づく(表題作)。大切な人と共にした特別な一日。その風景は死を意識したとき、さらに輝きを増してゆく。人生の光芒を切ないほど鮮やかに描きあげ、絶賛を浴びた傑作短編集に、新たに「今日の別れ」を加えた完全版。

目次
赤いバス
七年のち
夏の終わりに
トンネルの向こうで
忘れ水の記
海の沈黙
ゆうあかり

いまひとたびの
今日の別れ
解説 北上次郎

書誌情報

読み仮名 イマヒトタビノ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 小浦昇/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 368ページ
ISBN 978-4-10-134527-7
C-CODE 0193
整理番号 し-35-2
ジャンル 文学・評論
定価 737円
電子書籍 価格 737円
電子書籍 配信開始日 2020/06/12

著者プロフィール

志水辰夫

シミズ・タツオ

1936(昭和11)年、高知県生れ。1981年、『飢えて狼』でデビュー。巧みなプロットと濃密な文体で、熱烈なファンを獲得する。1986年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞を、1991(平成3)年『行きずりの街』で、日本冒険小説協会大賞を受賞する。さらに、2001年『きのうの空』で、柴田錬三郎賞を受賞。『青に候』『みのたけの春』『ラストラン』『つばくろ越え』『夜去り川』『疾れ、新蔵』『新蔵唐行き』など、多くの著書がある。

志水辰夫公式ページ〈志水辰夫めもらんだむ〉 (外部リンク)

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