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生存確率―バイタルサインあり―

久間十義/著

924円(税込)

発売日:2013/06/26

  • 文庫

自分を放逐した旧師は目の前に横たわっていた。教授を手術せよ。大学病院の権力闘争に巻き込まれた女医の決断とは――。感動の傑作医療小説。

大学病院に医療事故の罪を着せられて放逐された麻酔医鶴見耀子は、米国に渡り最先端の心臓カテーテル術を身につけて七年後、帰国した。難手術を次々と成功させ、古巣の大学病院から教授招聘の声が掛かった。それと同時だった、幼い一人息子に対する脅迫電話があったのは……。大学病院の権力闘争に巻き込まれた女医の波瀾の運命を描く感動の傑作医療小説。『生命徴候(バイタルサイン)あり』改題。

目次
第一章
第二章
第三章
謝辞
解説 末國善己

書誌情報

読み仮名 セイゾンカクリツバイタルサインアリ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 640ページ
ISBN 978-4-10-136875-7
C-CODE 0193
整理番号 ひ-30-5
ジャンル 文芸作品
定価 924円

著者プロフィール

久間十義

ヒサマ・ジュウギ

1953(昭和28)年、北海道生れ。早大卒。1987年、「マネーゲーム」で文藝賞佳作入選しデビュー。現実の事件に想を得た問題作を次々と発表し、ポストモダン文学の旗手として注目を集める。1990(平成2)年、『世紀末鯨鯢記』で三島由紀夫賞受賞。『魔の国アンヌピウカ』『オニビシ』等の文芸作品の他、『刑事たちの夏』『ダブルフェイス』『ロンリー・ハート』『笑う執行人 女検事・秋月さやか』等の警察小説・特捜検察ミステリー、『聖(セント)ジェームス病院』『生存確率』『デス・エンジェル』『禁じられたメス』等の医療小説、『狂騒曲』『黄金特急』等の経済小説、『祈りのギブソン』等のサスペンス・ホラーと幅広く活躍している。

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