
飲めば都
781円(税込)
発売日:2013/10/29
- 文庫
新人文芸編集者・都(みやこ)の「酒と校正刷(ゲラ)の日々」。タガの外れた、恋の行方は?
人生の大切なことは、本とお酒に教わった──日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。新入社員時代の仕事の失敗、先輩編集者たちとの微妙なおつきあい、小説と作家への深い愛情……。本を創って酒を飲む、タガを外して人と会う、そんな都の恋の行く先は? 本好き、酒好き女子必読、酔っぱらい体験もリアルな、ワーキングガール小説。
2 異界のしり取り
3 シコタマ仮面とシタタカ姫
4 指輪物語
5 軽井沢の夜に消えた
6 コンジョ・ナシ
7 智恵子抄
8 カクテルとじゃがいも
9 王妃の髪飾り
10 割れても末に
11 象の鼻
12 ウィスキーキャット
書誌情報
読み仮名 | ノメバミヤコ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 464ページ |
ISBN | 978-4-10-137333-1 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | き-17-13 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 781円 |
著者プロフィール
北村薫
キタムラ・カオル
1949年埼玉県生まれ。早稲田大学ではミステリクラブに所属。1989年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。1991年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。小説に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』『太宰治の辞書』『スキップ』『ターン』『リセット』『盤上の敵』『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『月の砂漠をさばさばと』『ひとがた流し』『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)『語り女たち』『1950年のバックトス』『ヴェネツィア便り』『いとま申して』三部作『飲めば都』『八月の六日間』『中野のお父さん』『遠い唇』『雪月花』『水 本の小説』(泉鏡花文学賞受賞))『不思議な時計 本の小説』などがある。読書家として知られ、『謎物語』『ミステリは万華鏡』『読まずにはいられない 北村薫のエッセイ』『神様のお父さん――ユーカリの木の蔭で2』など評論やエッセイ、『名短篇、ここにあり』(宮部みゆきさんとともに選)などのアンソロジー、新潮選書『北村薫の創作表現講義』新潮新書『自分だけの一冊――北村薫のアンソロジー教室』など創作や編集についての著書もある。2016年日本ミステリー文学大賞受賞、2019年に作家生活三十周年記念愛蔵本『本と幸せ』(自作朗読CDつき)を刊行。近著に『中野のお父さんと五つの謎』。