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月凍てる―人情江戸彩時記―

藤原緋沙子/著

693円(税込)

発売日:2012/09/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

文芸評論家、縄田一男氏激賞! 「人情物の名篇がここに誕生した」。人情時代小説、感涙必至の四編。

幼馴染みのおまつとの約束をたがえ、奉公先の婿となり主人に収まった吉兵衛は、義母の苛烈な皮肉を浴びる日々だったが、おまつが聖坂下で女郎に身を落としていると知り……(「夜明けの雨」)。兄を殺した仇を九段坂で張り込む又四郎に国許より兄嫁自害の知らせがもたらされた(「月凍てる」)。江戸の坂を舞台に人びとの哀歓を掬い取った人情時代小説の傑作四編。『坂ものがたり』改題。

目次
夜明けの雨 聖坂・春
ひょろ太鳴く 鳶坂・夏
秋つばめ 逢坂・秋
月凍てる 九段坂・冬
解説 縄田一男

書誌情報

読み仮名 ツキイテルニンジョウエドサイジキ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 352ページ
ISBN 978-4-10-139161-8
C-CODE 0193
整理番号 ふ-46-1
ジャンル 歴史・時代小説
定価 693円
電子書籍 価格 649円
電子書籍 配信開始日 2016/10/28

著者プロフィール

藤原緋沙子

フジワラ・ヒサコ

高知県生れ。立命館大学文学部卒。人情時代小説の名手として、リアリティあふれる物語空間の創出、意外性に満ちたストーリー、魅力的な人物造形などが高く評価される。主な作品に『茶筅の旗』『番神の梅』『龍の袖』等、また代表的なシリーズに『藍染袴お匙帖』『隅田川御用帳』『橋廻り同心・平七郎控』『見届け人秋月伊織事件帖』『浄瑠璃長屋春秋記』『渡り用人片桐弦一郎控』『人情江戸彩時記』『千成屋お吟』『切り絵図屋清七』『秘め事おたつ』『へんろ宿』等がある。

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