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似たものどうし―慶次郎縁側日記傑作選―

北原亞以子/著

737円(税込)

発売日:2017/09/28

  • 文庫

江戸の難事に情けで挑む元腕利き同心・森口慶次郎。シリーズから名品を厳選した特別編。

自らの心に巣くう鬼をねじ伏せ、涙に暮れる弱き者らを情けで支える元腕利き同心・森口慶次郎。最愛の娘の死が与えた底知れぬ葛藤と哀しみを経て「仏の慶次郎」を生み出した記念碑的名編「その夜の雪」を始め、名作「峠」などシリーズ全十七作品から名うての読み手が傑作を精選。テレビドラマ版を彩った名優のインタビューや全作品解題も交え、この一冊で「慶次郎縁側日記」の世界に浸る特別編。

目次
「その夜の雪」を書いた頃 北原亞以子
その夜の雪
「慶次郎縁側日記」七人衆 登場人物早わかり
「縁側」のある辺り 根岸界隈図
似たものどうし
私が選んだ、この一篇(文芸評論家・北上次郎
可愛い女
私が選んだ、この一篇(江戸東京博物館名誉館長・竹内誠
卯の花の雨
私が選んだ、この一篇(俳優・寺田農
「脇役」が語る魅カ 映像になった「慶次郎縁側日記」
眠っていた感情が思い出される
 石橋蓮司(山口屋の寮の飯炊き 佐七役)
一番人気の蝮を「主役」に
 奥田瑛二(北町奉行所お手先 吉次役)
「胸の中」を表現する
 遠藤憲一(南町奉行所お手先 辰吉役)
私が選んだ、この一篇(女優・冨士眞奈美
私が選んだ、この一篇(元プロデューサー・菅野高至
「慶次郎縁側日記」シリーズ全巻紹介 ペリー荻野

書誌情報

読み仮名 ニタモノドウシケイジロウエンガワニッキケッサクセン
シリーズ名 新潮文庫
装幀 蓬田やすひろ/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 448ページ
ISBN 978-4-10-141433-1
C-CODE 0193
整理番号 き-13-23
ジャンル 文学賞受賞作家
定価 737円

著者プロフィール

北原亞以子

キタハラ・アイコ

(1938-2013)東京生れ。石油会社、写真スタジオに勤務後、コピーライターとして広告制作会社に入社。その間に、創作活動を開始し、1969(昭和44)年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作を受賞。1989(平成元)年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、1993年『恋忘れ草』で直木賞、1997年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞。他の作品に『まんがら茂平次』『東京駅物語』『妻恋坂』『父の戦地』『誘惑』『あんちゃん』、「慶次郎縁側日記」シリーズなど多数。

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