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悪党芭蕉

嵐山光三郎/著

605円(税込)

発売日:2008/09/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

俳諧のカリスマは、天性のワルだった。大絶賛の画期的芭蕉論。第34回泉鏡花文学賞&第58回読売文学賞、W受賞!

ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密……いつしか神格化され「求道の人」のアイドルとなった松尾芭蕉。しかしその素顔は、芥川龍之介に「日本の生んだ三百年前の大山師」と言わしめるほど、凄腕の不良(ワル)だった! 「俳聖」を敢えて俗人と同じレベルで再考し、犯罪すれすれのところに成立した俳諧の真の凄味に迫る、画期的芭蕉論!

  • 受賞
    第58回 読売文学賞 評論・伝記賞
  • 受賞
    第34回 泉鏡花文学賞
目次
はじめに スキャンダル
1 「古池や……」とはなにか
2 「芭蕉」という俳号
3 「作意」を消せるか
4 魔法の目玉
5 「不易」か「流行」か
6 『猿蓑』の怪
7 超簡訳『猿蓑』歌仙
8 獄中俳人・凡兆
9 「次男」の文芸
10 閉関の説 スランプと死神
11 不良俳人・其角
12 『俳諧問答』に難点あり
13 生類憐みの句
14 死後に見よ
15 死出の旅
16 荒れる句会
17 最後の歌仙
18 夢は枯野をかけ廻る
19 蕉門分裂へ
おわりに
文庫本のあとがき

解説 村松友視

書誌情報

読み仮名 アクトウバショウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 352ページ
ISBN 978-4-10-141909-1
C-CODE 0192
整理番号 あ-18-9
ジャンル 詩歌
定価 605円
電子書籍 価格 671円
電子書籍 配信開始日 2017/05/26

著者プロフィール

嵐山光三郎

アラシヤマ・コウザブロウ

1942(昭和17)年、静岡県生れ。雑誌編集者を経て、作家活動に入る。1988年、『素人庖丁記』により、講談社エッセイ賞を受賞。2000(平成12)年、『芭蕉の誘惑』(後に『芭蕉紀行』と改題)により、JTB紀行文学大賞を受賞。『悪党芭蕉』が2006年に泉鏡花文学賞を、2007年に読売文学賞を受賞した。『文人悪食』『文人暴食』『文人悪妻』『文士の料理店』『日本一周ローカル線温泉旅』『死ぬための教養』『寿司問答――江戸前の真髄』『昭和出版残侠伝』『美妙』『芭蕉という修羅』『漂流怪人・きだみのる』など著書多数。

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