
水の翼
734円(税込)
発売日:2004/04/24
- 文庫
- 電子書籍あり
青年が翼を広げたとき、彼女の恋は永遠を喪った――。
木口木版画家・柚木のもとを訪れて弟子入りを志願した青年、東吾。柚木の歳若い妻・紗江は、どこか謎めいたこの青年に強く惹かれていく。ある日、柚木が急逝し、東吾は詩画集『水の翼』のための木版画制作を引き継ぐことに。同じ家で二人きりで過ごす紗江と東吾は、互いの想いの強さを偽れなくなっていく……。芸術と恋情のはざまで引き裂かれる男女の運命を描く、恋愛小説の白眉。
書誌情報
読み仮名 | ミズノツバサ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 450ページ |
ISBN | 978-4-10-144018-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | こ-25-8 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 734円 |
電子書籍 価格 | 814円 |
電子書籍 配信開始日 | 2017/02/24 |
著者プロフィール
小池真理子
コイケ・マリコ
1952(昭和27)年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。1995(平成7)年『恋』で直木賞、1998年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、『無花果の森』で2011年度芸術選奨文部科学大臣賞、2013年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞した。代表的な長編作品に『狂王の庭』『虚無のオペラ』『瑠璃の海』『望みは何と訊かれたら』『神よ憐れみたまえ』がある一方、短編の名手としても知られ、『水無月の墓』『夜の寝覚め』『雪ひらく』『玉虫と十一の掌篇小説』『Kiss』といった短編集も多数発表している。また、エッセイ集に『月夜の森の梟』などがある。
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る