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銀天公社の偽月

椎名誠/著

398円(税込)

発売日:2009/10/28

  • 文庫

シーナ的未来炸裂! 椎名SF作品の最高到達点――大森望

脂まじりの雨が降る街を、巨大でいびつな銀色の月が照らしだす。銀天公社の作業員が、この人工の月を浮かべるために、月に添って動くゴンドラで働いている。そこは知り玉が常に監視し、古式怪獣滑騙が咆哮する世界だ。過去なのか、未来なのか、それとも違う宇宙なのか? あなたかもしれない誰かの日常を、妖しい言葉で語る不思議な7編。シーナ的言語炸裂の朧夜脂雨的戦闘世界。

目次
滑騙の夜
銀天公社の偽月
爪と咆哮
ウポの武器店
塔のある島
水上歩行機
高い木の男
解説 大森望

書誌情報

読み仮名 ギンテンコウシャノニセヅキ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-144833-6
C-CODE 0193
整理番号 し-25-33
ジャンル 文芸作品
定価 398円

著者プロフィール

椎名誠

シイナ・マコト

1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)『武装島田倉庫』『銀天公社の偽月』などのSF作品、『わしらは怪しい探検隊』シリーズなどの紀行エッセイ、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)『岳物語』『大きな約束』などの自伝的小説、『犬から聞いた話をしよう』『旅の窓からでっかい空をながめる』などの写真エッセイと著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞した。

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