未成年〔上〕
1,045円(税込)
発売日:1969/05/27
- 文庫
- 電子書籍あり
いまこそドストエフスキーを読め! 佐藤優氏絶賛。『カラマーゾフの兄弟』に先立つ円熟期の名作。
知識人の貴族ヴェルシーロフは、一家の主でありながら、「宿命の女性」アフマーコワへの情熱に駆られ破滅への道をひた走る。いっぽう彼と使用人の間に生れた私生児アルカージイは、日陰の生立ちのため世を憤り、富と権力を得ることを求めながら、父の愛を渇望する。ロシア社会の混乱を背景に、信仰と不信、地上的恋と天上的愛に引き裂かれる人間像を描くドストエフスキー円熟期の名作。
書誌情報
読み仮名 | ミセイネン1 |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 640ページ |
ISBN | 978-4-10-201015-0 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ト-1-20 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 1,045円 |
電子書籍 価格 | 869円 |
電子書籍 配信開始日 | 2011/06/01 |
著者プロフィール
ドストエフスキー
Фёдор М.Достоевский
(1821-1881)19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1846年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、1849年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。1861年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した。
工藤精一郎
クドウ・セイイチロウ
1922年福島生れ。ハルビン学院卒。日ソ文化交流機関講師、関西大学教授等を歴任。著書に『ソ連の素顔』等、翻訳にトルストイ、ドストエフスキー、ツルゲーネフ等のロシア文学、また『ゴルバチョフ回想録』等がある。
関連書籍
判型違い
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る