白鯨〔下〕
990円(税込)
発売日:1952/02/12
- 文庫
「1世紀半早く小説の極限に達した傑作。」――柴田元幸(東大文学部教授・翻訳家)
獰猛で狡知に長けた白鯨を追って、風雨、激浪の荒れ狂う海をピークォド号は進んだ。ホーン岬、インド洋、日本沖を経た長い航海の後、ついにエイハブは、太平洋の赤道付近で目ざす仇敵をみつけた。熱火の呪詛とともに、渾身の憎悪をこめた銛は飛んだ……。作者の実体験と文献の知識を総動員して、鯨の生態と捕鯨の実態をないまぜながら、エイハブの運命的悲劇を描いた一大叙事詩。
書誌情報
読み仮名 | ハクゲイ2 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 576ページ |
ISBN | 978-4-10-203202-2 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | メ-2-2 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 990円 |
著者プロフィール
ハーマン・メルヴィル
Melville,Herman
(1819-1891)アメリカの作家。12歳で父親を亡くし、様々な職を経た後、南太平洋の島々を4年間放浪。1846年にその体験をもとにした小説『タイピー』を出版する。以後『オムー』『白鯨』『マーディ』『ピアザ物語』等を刊行するが、作品は売れず1866年にはニューヨーク市の税関に就職した。メルヴィルの作品は生前には殆ど評価されなかったが、現在ではアメリカ文学史上で高い地位を占めている。
田中西二郎
タナカ・セイジロウ
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