ツァラトストラかく語りき〔上〕
737円(税込)
発売日:1953/01/13
- 文庫
神は死んだ。超人の魂の叫びを聞け。本書の登場があらゆる思想を滅ぼした。
ペルシアの教祖ツァラトストラは、「ついに神は死んだ」と叫んでふたたび人間の中に帰り、宗教的厭世主義を否定し、群集を前にして地上を讃美し生を肯定して「人間は征服するために生れ、かつ生きる」と説く。1881年8月突如おとずれた“永劫回帰”の霊感を、ツァラトストラが超人へと高まりゆく内的過程に表現化した本書は、ニーチェ最後の境地であり、実存主義への端緒となった。
書誌情報
読み仮名 | ツァラトストラカクカタリキ1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 368ページ |
ISBN | 978-4-10-203501-6 |
C-CODE | 0110 |
整理番号 | ニ-1-1 |
ジャンル | 哲学・思想 |
定価 | 737円 |
著者プロフィール
ニーチェ
Nietzsche,Friedrich Wilhelm
(1844-1900)プロイセン(現ドイツ)ザクセン州に生れる。ボン大学、ライプチヒ大学で古典文献学を学び、スイス・バーゼル大学の員外教授となる。著書『悲劇の誕生』(1872)『ツァラトストラかく語りき』(1883-1885)『善悪の彼岸』(1886)などでキリスト教道徳を攻撃、自己克服の象徴「超人」を理想とする哲学を展開した。晩年は精神錯乱に陥り、ワイマールで死去。
竹山道雄
タケヤマ・ミチオ
(1903-1984)大阪生れ。評論家、独文学者。東京帝国大学独文科を卒業と同時に一高に講師を務め、後に教授となる。戦前はシュヴァイツァー、ニーチェ、ゲーテ等の翻訳を手掛けた。1948(昭和23)年『ビルマの竪琴』で、毎日出版文化賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。1951年からは教授を辞任し、批評を中心とした著作に専念する。『門を入らない人々』『昭和の精神史』『聖書とガス室』等、多数の著書がある。
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