善悪の彼岸
737円(税込)
発売日:1954/05/18
- 文庫
平等意識に安住する市民たちよ。狂気を解き放て! 高貴であれ! 超人思想から永劫回帰へ、そして完成する無限に自由な思想の営為!
「哲学者の偏見について」「自由なる精神」「宗教的なるもの」「箴言と間奏曲」「道徳の博物学」「われら学者たち」「われらの美徳」「民族と祖国」「高貴とは何ぞ?」および詩1編――以上によって著者は既成の道徳観念と19世紀後半のヨーロッパの精神状況を批判する。「世界は不条理であり、生命は自立した倫理を持つべきだ」と述べ“未来の哲学のための序曲”を奏でた晩年の代表的著作。
書誌情報
読み仮名 | ゼンアクノヒガン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 368ページ |
ISBN | 978-4-10-203504-7 |
C-CODE | 0110 |
整理番号 | ニ-1-4 |
ジャンル | 哲学・思想 |
定価 | 737円 |
著者プロフィール
ニーチェ
Nietzsche,Friedrich Wilhelm
(1844-1900)プロイセン(現ドイツ)ザクセン州に生れる。ボン大学、ライプチヒ大学で古典文献学を学び、スイス・バーゼル大学の員外教授となる。著書『悲劇の誕生』(1872)『ツァラトストラかく語りき』(1883-1885)『善悪の彼岸』(1886)などでキリスト教道徳を攻撃、自己克服の象徴「超人」を理想とする哲学を展開した。晩年は精神錯乱に陥り、ワイマールで死去。
竹山道雄
タケヤマ・ミチオ
(1903-1984)大阪生れ。評論家、独文学者。東京帝国大学独文科を卒業と同時に一高に講師を務め、後に教授となる。戦前はシュヴァイツァー、ニーチェ、ゲーテ等の翻訳を手掛けた。1948(昭和23)年『ビルマの竪琴』で、毎日出版文化賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞。1951年からは教授を辞任し、批評を中心とした著作に専念する。『門を入らない人々』『昭和の精神史』『聖書とガス室』等、多数の著書がある。
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