海流のなかの島々〔下〕
737円(税込)
発売日:1977/11/01
- 文庫
海、酒、官能、そして死――。自ら命を絶った巨星の、自伝的作品。
幸福な画家であり、良い父だった男が、絵筆をなげうって、メキシコ湾流の黒い潮に船を駆り、死を賭して見えざる敵を追う。マングローヴの茂みをぬって展開される激しい銃撃戦。「真実の瞬間」、すなわち死を目前にして主人公が見上げる空の色。――死と隣接する生命の輝きを、雄大な海の叙事詩として描いた自伝的大作。『老人と海』は実はこの大作の副産物だった……。
書誌情報
読み仮名 | カイリュウノナカノシマジマ2 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 384ページ |
ISBN | 978-4-10-210009-7 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ヘ-2-9 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 737円 |
著者プロフィール
ヘミングウェイ
Hemingway,Ernest
(1899-1961)シカゴ近郊生れ。1918年第1次大戦に赤十字要員として参加、負傷する。1921年より1928年までパリに住み、『われらの時代』『日はまた昇る』『男だけの世界』などを刊行。その後『武器よさらば』、短編「キリマンジャロの雪」などを発表。スペイン内戦、第2次大戦にも従軍記者として参加。1952年『老人と海』を発表、ピューリッツア賞を受賞。1954年、ノーベル文学賞を受賞。1961年、猟銃で自裁。
沼澤洽治
ヌマサワ・コウジ
1932年東京生れ。東京大学英文科卒。東京工業大学名誉教授。英米の海洋小説に造詣が深い。ヘミングウェイ、スタインベック、ハロルド・ピンターなどの訳書がある。
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