
海流のなかの島々〔上〕
825円(税込)
発売日:1977/11/01
- 文庫
『老人と海』は、この作品から生まれた――。ヘミングウェイの死後発見された「遺作」。
美しくも凶暴な南海の自然、風と波にさらわれた白い流木、巨魚と闘う少年、不毛の愛を酒と官能に溺れさせる男女――ここにはヘミングウェイ最高の自然描写があり、我々の知る作者のすべてに加えて、生前さまざまな伝説に覆われていた作者自身の心の秘密がさらけだされている。激烈な生を生き、激烈な死を選んだアメリカ文学の巨星が、自らの悲劇の軌跡を鮮明にしるす凄絶な遺著。
書誌情報
読み仮名 | カイリュウノナカノシマジマ1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 368ページ |
ISBN | 978-4-10-210008-0 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ヘ-2-8 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 825円 |
著者プロフィール
ヘミングウェイ
Hemingway,Ernest
(1899-1961)シカゴ近郊生れ。1918年第1次大戦に赤十字要員として参加、負傷する。1921年より1928年までパリに住み、『われらの時代』『日はまた昇る』『男だけの世界』などを刊行。その後『武器よさらば』、短編「キリマンジャロの雪」などを発表。スペイン内戦、第2次大戦にも従軍記者として参加。1952年『老人と海』を発表、ピューリッツア賞を受賞。1954年、ノーベル文学賞を受賞。1961年、猟銃で自裁。
沼澤洽治
ヌマサワ・コウジ
1932年東京生れ。東京大学英文科卒。東京工業大学名誉教授。英米の海洋小説に造詣が深い。ヘミングウェイ、スタインベック、ハロルド・ピンターなどの訳書がある。
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