
秘儀〔上〕
1,265円(税込)
発売日:2025/09/29
- 文庫
- 電子書籍あり
“闇”の力を求める狂気の〈教団〉、追われる異能の父子。対決の時は近づいていた──。
〈闇〉の力を借りアルゼンチンの政財界の裏側で暗躍する〈教団(オルデン)〉と、それを司るブラッドフォード家。生贄を捧げる儀式で〈闇〉を呼びだす霊媒として利用され続けてきたフアンは、息子ガスパルも同じ力を有することに気づく。死期が間近の自分が倒れる前に、息子を逃がす計画をたてるが、〈教団〉の包囲網は次第に狭められていった……。現実と異界を行き来し繰り広げられる流血の狂騒曲!
生き神の鉤爪
一九八一年一月
左手 ブラッドフォード医師が〈闇〉に入る
一九八三年一月、アルゼンチン、ミシオネス地方
ひとけのない家々にまつわる邪悪なこと
一九八五-一九八六年、ブエノスアイレス
書誌情報
読み仮名 | ヒギ1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | David Wall/カバー写真、Moment/カバー写真、Getty Images/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 592ページ |
ISBN | 978-4-10-241061-5 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | エ-9-1 |
ジャンル | 文学・評論 |
定価 | 1,265円 |
電子書籍 価格 | 1,265円 |
電子書籍 配信開始日 | 2025/09/29 |
著者プロフィール
マリアーナ・エンリケス
Enriquez,Mariana
1973年ブエノスアイレス生れ。ラ・プラタ大学卒業後、1995年に長篇小説Bajar es lo peorで作家デビュー。その後、『寝煙草の危険』(2009年)、『わたしたちが火の中で失くしたもの』(2016年)等の短篇集が国際的に評価され、ノンフィクションや伝記の分野でも活躍。超自然要素を取り入れつつ現実の不安や恐怖を描く手法は、カズオ・イシグロらに絶賛され、「アルゼンチンのホラー・プリンセス」「文学界のロック・スター」と称されている。
宮崎真紀
ミヤザキ・マキ
東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。スペイン語圏と英米の文学/ノンフィクション翻訳家。デル・アルボル『終焉の日』、パルマ『怪物のゲーム』、ナバロ『兎の島』、エンリケス『寝煙草の危険』、シュウェブリン『救出の距離』など訳書多数。