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オラクル・ナイト

ポール・オースター/著 、柴田元幸/訳

737円(税込)

発売日:2015/12/24

  • 文庫

謎めいた物語がニューヨークの闇の中で輝き、弦楽四重奏のように響き合う長編小説。

重病から生還した34歳の作家シドニーはリハビリのためにブルックリンの街を歩き始め、不思議な文具店で魅入られたようにブルーのノートを買う。そこに書き始めた小説は……。美しく謎めいた妻グレース、中国人の文具店主M・R・チャン、ガーゴイルの石像や物語内の物語『神託の夜(オラクル・ナイト)』。ニューヨークの闇の中で輝き、弦楽四重奏のように響き合う重層的な愛の物語。魅力溢れる長編小説。

書誌情報

読み仮名 オラクルナイト
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 352ページ
ISBN 978-4-10-245116-8
C-CODE 0197
整理番号 オ-9-15
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 737円

著者プロフィール

(1947-2024)1947年、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。コロンビア大学卒、同大学院中退後に渡仏し、数年間、各国を放浪した。詩、評論、翻訳などを手がけた後、1985年から1986年にかけて『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』の「ニューヨーク三部作」で世界的に注目された。以後、現代アメリカ文学を代表する作家として第一線で活躍。2024年に翻訳された800頁88万字の超大作『4321』は話題を集めた。2024年死去。『バウムガートナー』はポール・オースター最後の小説である。

柴田元幸

シバタ・モトユキ

1954年、東京都生まれ。米文学者、翻訳家、東京大学名誉教授。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞、翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞した。文芸誌「MONKEY」編集長をつとめ、現代アメリカ文学にとどまらず、幅広い文芸作品を翻訳紹介している。

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