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廃炉―「敗北の現場」で働く誇り―

稲泉連/著

1,760円(税込)

発売日:2021/02/17

書誌情報

読み仮名 ハイロハイボクノゲンバデハタラクホコリ
装幀 新潮社装幀室/装幀
雑誌から生まれた本 新潮45から生まれた本
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 254ページ
ISBN 978-4-10-332092-0
C-CODE 0095
定価 1,760円
電子書籍 価格 1,760円
電子書籍 配信開始日 2021/02/17

仕事とは、働くとは何か。「未曾有の戦い」を支える人たちの記録。

東日本大震災から10年。福島第一原発では40年かかる廃炉作業が今日も続く。最先端技術と使命感を胸に、数多の困難を乗り越える技術者。それを裏で支える救急医や食堂スタッフ。福島を離れまいと異動を拒むキャリア官僚。「加害者」になることを厭わず、東電を選んだ新入社員――。逆境の中、しんがりを務める彼らの想いを紡ぐ。

目次
プロローグ
八年ぶりの帰郷/ものを壊し更地にする
第一章 福島に留まり続けるある官僚の決意
「一生、福島においてください」/核の平和利用に携わりたい/現場で感じた国への不信感/「普通」であることの難しさ
第二章 四号機を覆え
東京タワーと同量の鉄骨/四号機は最後の砦/「キリン作戦」/三社合同のプロジェクト/前を向いているしかない/「国に貢献してみる気はないか」/瓦礫運び出しの苦労/重量物輸送のプロフェッショナル/「71基無事故輸送完了」
第三章 イチエフのバックヤードで働く人々
イチエフを見守ってきた桜並木/二〇一八年四月某日、四時――/六時――/九時――/一二時〇〇分――/一五時〇〇分、福島県立医科大学――/一八時〇〇分――
第四章 高線量瓦礫は夜運ばれる
ローテクとハイテクを組み合わせる/集められた多様な技術者たち/世の中にこんな仕事をやった人はいない/一発アウトの仕事
第五章 廃炉創造ロボコンの若者たち
ペデスタルって何?/Jヴィレッジの再開/中学一年での被災/震災を知らない世代
第六章 東芝の二人
重要調査を担う/「なんて不気味な場所なんだろう」/「サソリ」調査は成功だった/東芝の責任/あらゆる試みが「世界初」
第七章 事故後入社の東電社員たち
入社した以上は事故の当事者/いかに作業員の仕事を止めるか/現場を見ないと何も語れない/「運転員」という仕事/プロジェクト完遂型人材/「廃炉広報」/人事部の秩序を壊してでも欲しい人材/『はいろみち』
エピローグ
あとがき

著者プロフィール

稲泉連

イナイズミ・レン

1979(昭和54)年、東京生れ。早稲田大学第二文学部卒。2005年『ぼくもいくさに征くのだけれど一竹内浩三の詩と死』(中公文庫)で第36回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。他の著書に『宇宙から帰ってきた日本人一日本人宇宙飛行士全12人の証言』(文藝春秋)、『アナザー1964 パラリンピック序章』(小学館)、『「本をつくる」という仕事』(ちくま文庫)、『ドキュメント豪雨災害一そのとき人は何を見るか』(岩波新書)などがある。

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