
パン屋を襲う
1,870円(税込)
発売日:2013/02/28
- 書籍
「殺っちまおう」と相棒は言い、「もう一度襲うのよ」と妻は言った――。
空腹に耐えかねた「僕」と相棒が、包丁を忍ばせ商店街へと向かう「パン屋襲撃」。異常な飢餓感に突き動かされた「僕」と妻が、午前二時半の東京を彷徨う「パン屋再襲撃」。村上春樹の初期作品として名高い二篇が、時を経て甦る! 改稿にともないタイトルを一新、ドイツ気鋭画家のイラストレーションと構成するアート・ブック。
再びパン屋を襲う
あとがき
書誌情報
読み仮名 | パンヤヲオソウ |
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発行形態 | 書籍 |
判型 | 四六判変型 |
頁数 | 80ページ |
ISBN | 978-4-10-353429-7 |
C-CODE | 0093 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 1,870円 |
著者プロフィール
村上春樹
ムラカミ・ハルキ
1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』、『街とその不確かな壁』などがある。『螢・納屋を焼く・その他の短編』、『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、翻訳書など著書多数。2006(平成18)フランツ・カフカ賞、オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年アンデルセン文学賞、2022(令和4)年チノ・デルドゥカ世界賞を受賞。
カット・メンシック
Menschik,Kat
1968年、東ドイツ・ルッケンヴァルデ生まれのイラストレーター。ベルリン芸術大学、パリ国立美術大学で学び、雑誌「A.O.C.」を創刊。以後「フランクフルター・アルゲマイネ」日曜版などにイラストを寄稿しながら書籍などの挿画をてがける。2007年、トロースドルフ絵本賞受賞、2014年、『黄金の三本鍬』が「最も美しいドイツの本の一冊」に選ばれる。