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津田日記

津田篤宏/著

1,760円(税込)

発売日:2026/05/27

  • 書籍
  • 電子書籍あり

ダイアン津田、待望の初著書! 感情むき出しの365日! 令和に奇跡の一冊!

嫁とケンカ、千鳥大悟さんと飲む、ラジオうまくいかない、名探偵のロケしんどい……。東京・大阪を軽快に往復し、仕事ゴルフ飲み会家族サービスと、超多忙でゴイゴイスーな2025年の毎日を、一日も欠かさず綴った日記を本邦初公開。下心も悪口も喜びも悲しみも、津田は日記でも感情むき出し&人間くささ全開。読みだしたら止まらない!

目次

【DIARY】2025年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月

【COLUMN】コラムを差し上げます!
あさパラ!
飛行機
初恋のひと
たこしげ
祇園花月
タクシー
滋賀県
2025年

書誌情報

読み仮名 ツダニッキ
装幀 青木登(新潮社写真部)/カバー写真、chichols/ブックデザイン
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 176ページ
ISBN 978-4-10-356881-0
C-CODE 0095
ジャンル エッセー・随筆、ノンフィクション
定価 1,760円
電子書籍 価格 1,760円
電子書籍 配信開始日 2026/05/27

書評

生きた記録

宮島未奈

 日記には他人に見せるつもりで書かれたものと、見せないつもりで書かれたものがあります。出版されている日記は、たいてい他人に見せるつもりで書かれたものです。
 この『津田日記』はもともと他人に見せないつもりで書かれたものだそうです。そのため、飲み会の同席者の名前が伏せられていたり、事務所NGの内容が塗りつぶされていたりと、出版にあたって他人に見せるための加工が施されています。そこが読みたいのにと思いつつ、表に出せないのもよくわかります。
 それでいて「逆にこれはOKなんかい!」と思うような表現も残っていて、その基準のあやふやさこそが生きた記録であるように感じられました。

 わたしも十代の頃から日記をつけています。ちゃんとした日記帳を買っていた時期もありますし、興味を失って書いていない時期もありました。
 ここ八年は、奇しくも『津田日記』と同じサイズの日記をつけています。手帳の日付部分、本来は予定を書くであろう欄に、その日の出来事を三行程度で記録しています。体調、食べたもの、家族や仕事のことが主な内容ですが、他人に見せられない内容も書いていますし、そもそも他人が読んで面白いものではなさそうです。
 自分自身、読み返すことはほとんどありません。だったらなんで書いているのかと聞かれれば、なんとなくとしか言えません。
『津田日記』を読んで、日記ってそういうものだよねという思いを新たにしました。つけるもつけないも自由だし、何を書いても自由です。
 ただ、日記を書くことによって、書き手がその時期に生きていた履歴が残ります。かつて日本で書かれた『更級日記』『蜻蛉日記』『土佐日記』といった作品も、古典として長く読みつがれています。
 たとえば一万年後、『津田日記』も古典として日記文学のラインアップに名を連ねているかもしれません。津田篤宏という人物が、2025年に生きていた証です。未来の受験生が「ごいごいすー」の現代語訳に悩む姿を想像するとワクワクします。

 ダイアンのお二人は滋賀県の出身ということで、滋賀県在住のわたしは親近感をおぼえていました。わたしがよく行く「近江ちゃんぽん亭」にも、アンバサダーを務めるお二人のポスターが貼られています。
 津田さんが『成瀬は天下を取りにいく』を読んで、おもろかったとXに書いてくださったときにはとてもうれしかったです。
 この『津田日記』の中にもときどき滋賀のことが出てきます。「米原はブルーになる駅だ」はなかなか書けない一文です。あの長いエスカレーターを下って外に出たときの心象が見事に表現されています。
 コラム「滋賀県」ではお母さんへの文句を書きつつ、それだけ仲が良いんだろうというのが伝わります。
 それにしても、津田さんのお母さんが大津警察署の一日署長になったときにはわたしも驚きました。

『津田日記』を読みながら思っていたことベスト3は「仕事忙しすぎでは」「ゴルフめっちゃ行ってる」「飲み会多いな」だったのですが、最後のコラムで津田さんも同じ箇所に突っ込んでいて笑いました。
 それと同時に、日々の感情を書き込んでいるのがとてもいいなと思いました。「楽しかった」「うれしかった」「イラついた」「腹立つ」「ビビった」など、心の動きがしっかり記録されています。
 小説を書いていると、「これは実体験ですか」とよく聞かれます。多少は実体験もありますが、フィクションなので大半は想像です。
 だけど、自分の感情を作品に反映させることは多々あります。たとえば『成瀬は天下を取りにいく』の第一話「ありがとう西武大津店」は西武大津店の閉店を寂しいと思う気持ちがあったからこそ書けた話です。
 ここまで書いて、めったに見返さない自分の日記を確認することにしました。西武大津店の閉店が発表されたのは2019年10月10日のことです。ドキドキしながらその週のページをひらいてみると、「来年8月で西武閉店だって。ショックー」と書かれていました。
「寂しい」じゃなくて「ショック」だったんだ!
 日記を書いていると、過去の自分との答え合わせができることがわかりました。皆さんも『津田日記』を読んで、一緒に日記をつけませんか?

(みやじま・みな 作家)

波 2026年6月号より
単行本刊行時掲載

インタビュー/対談/エッセイ

喜怒哀楽、感情むき出しの365日はゴイゴイスー!

津田篤宏

「名探偵津田」はじめ、いまやお茶の間の大人気者・ダイアン津田篤宏さん。超多忙な2025年の1年間、毎日綴った日記がこの度書籍化! “芸人本”の枠を超え文学性さえも感じられる『津田日記』から一部を特別公開します!(作家・津田のコメント付き)

1月31日(金)
 6時に起き羽田へ。第3ターミナルと思いこんでいたが第2ターミナルだった。韓国に着いて、ミョンドンで買い物と食事。鍋。夜スタッフと食事、カンジャンケジャンなど。買い物して終わり。うんこもらしそうになった。ちょいもれ。

 僕はうんこを漏らしやすい。それもひとえに文豪たるゆえん。神経すり減らして執筆に夢中になっているからね。それにしても今焦ってます。こんなもの世に送り出していいのかって。へへへ。(津田)

2月1日(土)
 朝から韓国ロケ。めちゃくちゃ食べた。IKKOさんと。楽しかった。すごい前向きで、いい人。IKKOさんをくさすようなツッコミしたくなかった。今から羽田へ。疲れてねる。

3月3日(月)
 嫁と昼ごはん、天ぷら、天神橋。美味かった。嫁のメガネ買いに行く。ケーキやら、シュークリームやら、いろいろ買う。チラシ寿しを作り、ハマグリの吸い物作る。ひなまつり。

 日記は一日の終わりにリビングでしたためていました。全裸で書くこともありました。文学ですね。気分が乗ってる日は公園で書いたりスタバで書いたり。新幹線で書いたり。場所は選びませんでした。文学なので。(津田)

5月22日(木)
 ラジオ前に本の打ち合わせ。この日記を本にする事になりそう。できるのか? 打ち合わせ前にジムかゴルフの練習いこうと思ったけどやめた。ほんまに本になるんかな。

 人生とは文学です。そして日記とは文学、文学とは日記だと敢えてここで明言します。そして『津田日記』は純文学といっても過言ではありません。(津田)

6月17日(火)
 ゴルフ行った。2日連チャン楽しすぎた。夜関町と飲み。関町がループで来た。刺身盛り頼んだら俺が取るやつの後に続いて取っていく。マグロを食べたらマグロを、鯛を食べたら鯛を食べる。ちょっとイラつく。刺身盛り合わせで嫌だ。自分の好きなものを食べてほしい。

 今年はもっとゴルフに行きたい! この本が売れればもっと行けます。どうかみなさん、僕をもっとゴルフに行かせてください!(津田)

7月8日(火)
 ロケ、「ダイアンなり」。暑すぎてびびった。もうこの年になるとこの暑さのロケはヤバい。夜子どもたちにハンバーグ作って、嫁とイタリアンに飲みに行く。いそがしそうだったから気を使って早めに出た。

8月6日(水)
 ゴルフ、トシさんと。あんまりよくなかった。やばかった。終わり家でゆっくりする。配信しようとしたがやめる。脳を休めないと。

 芸人の葛藤、苦悩、思い……すべてが詰め込まれています。言うたら(又吉直樹の)『火花』です。『津田日記』は別名『バナヒ』と名付けましょう。(津田)

10月12日(日)
 名探偵のロケ。過去に行ったりめちゃくちゃ。

10月13日(月・祝)
 名探偵ロケ、3日続くとは。しんどすぎた。なんとか終わって大阪へ。焼肉食べる。毎回、一千万のCMで騙されている。頭には常にマイナス一千万の文字がちらつく。

 名探偵津田はしんどい。終わる時間が分からない仕事が一番苦手。かきむしって「イー──!」ってなります。マイナス一千万はいまも当然ちらついている。おかげさまで色んなCMやらせてもらっていますが、僕の取り分なんて本当に少ないんです。ほんっと少ない。しんどい。ほんまにしんどいです。一千万ください。この本が何冊売れたら一千万もらえるんでしょうか……はぁ。しんどい。(津田)

12月14日(日)
「みんなの動物園」のロケ。犬かわいかった。心ちょっとだけゆるしてくれた。ボランティアの女の子たちすばらしかった。うちの子もああなってほしい。

12月20日(土)
 休み。昼に息子のクリスマスプレゼントでスイッチ2を探しに。いろいろ回る覚悟で家を出た。1軒目ですぐ見つかった!! 時間を持て余した。すぐ帰ってひるめし食べた。夜メシに行く。ええ一日だった。

『津田日記』改め『バナヒ』は僕の素っ裸を見られるようでちょっと恥ずかしいですが、読んで損はさせません! 買ってくれた方にはスーを差し上げます!(津田)

(つだ・あつひろ)

波 2026年6月号より
単行本刊行時掲載

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著者プロフィール

津田篤宏

ツダ・アツヒロ

1976年5月27日生まれ。滋賀県出身。漫才師。2000年に中学の同級生ユースケとお笑いコンビ・ダイアンを結成。ツッコミを担当している。テレビ、ラジオ、舞台、ユーチューブなど、各メディアで引っ張りだこの人気者で、最近は俳優としても活躍中。『津田日記』は初めての単著になる。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

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