
透明な迷宮
1,650円(税込)
発売日:2014/06/30
- 書籍
「僕たちの運命は、どうしてこんなに切なく擦れ違ってしまうのだろう──」
深夜のブダペストで、堕落した富豪たちに衣服を奪われ、監禁されてしまった日本人カップル。「ここで、見物人たちの目の前で、愛し合え──」あの夜の屈辱を復讐に変えるために、悲劇を共有し真に愛し合うようになった二人が彷徨い込んでしまった果てしない迷宮とは? 美しく官能的な悲劇を描く最新小説集。
目次
消えた蜜蜂
ハワイに捜しに来た男
透明な迷宮
family affair
火色の琥珀
Re:依田氏からの依頼
ハワイに捜しに来た男
透明な迷宮
family affair
火色の琥珀
Re:依田氏からの依頼
書誌情報
読み仮名 | トウメイナメイキュウ |
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雑誌から生まれた本 | 新潮から生まれた本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 216ページ |
ISBN | 978-4-10-426009-6 |
C-CODE | 0093 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 1,650円 |
著者プロフィール
平野啓一郎
ヒラノ・ケイイチロウ
1975年、愛知県生れ、北九州市出身。小説家。京都大学法学部在学中の1998年、中世ヨーロッパを舞台にした「日蝕」によりデビュー。同作は翌年、第120回芥川賞を受賞した。『葬送』、『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞)、『ある男』(読売文学賞)など著書多数。20年以上にわたり書き継いできた論考を集大成した『三島由紀夫論』(2023年)は、小林秀雄賞を受賞している。
判型違い(文庫)
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