この星のソウル
2,420円(税込)
発売日:2024/11/28
- 書籍
- 電子書籍あり
歴史の奔流に抗うには、人ひとりの命はあまりに儚い――。
李朝最後の王高宗は、閔妃を日本人に斬殺され、息子をロシア語通訳に毒殺されかかりながらも強かな抵抗を続けた。日本統治下の作家や詩人たち、語り手の中村をガイドしてくれた在日の女子留学生。儚い生の連なりが、激動の朝鮮史を織りなしてゆく。過去を掘り下げることによって未来を見晴るかす視野をひらく刺激に満ちた歴史長篇。
書誌情報
読み仮名 | コノホシノソウル |
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雑誌から生まれた本 | 新潮から生まれた本 |
発行形態 | 書籍、電子書籍 |
判型 | 四六判変型 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-444413-7 |
C-CODE | 0093 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 2,420円 |
電子書籍 価格 | 2,420円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/11/28 |
著者プロフィール
黒川創
クロカワ・ソウ
1961年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年刊『かもめの日』で読売文学賞、2013年刊『国境〔完全版〕』で伊藤整文学賞(評論部門)、2014年刊『京都』で毎日出版文化賞、2018年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。おもな小説に『もどろき』『暗殺者たち』『岩場の上から』『暗い林を抜けて』『ウィーン近郊』、評論に『きれいな風貌――西村伊作伝』、鶴見俊輔・加藤典洋との共著『日米交換船』、エッセイに『旅する少年』など。編著に『〈外地〉の日本語文学選』全3巻、『鶴見俊輔コレクション』全4巻、『鶴見俊輔さんの仕事』全5巻ほか。
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