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バウムガートナー

ポール・オースター/著 、柴田元幸/訳

2,530円(税込)

発売日:2025/12/17

  • 書籍
  • 電子書籍あり

ここではない、どこかから電話が鳴る。ポール・オースター最後の長篇小説。

S・T・バウムガートナーは九年前に先立った妻アンナの不在を今も受け容れられずにいる。書斎で彼女のタイプ原稿を読み耽り、物忘れがひどいなか、ルーツの地ウクライナを旅したときの摩訶不思議な出来事を書き残す。そんな彼に恩寵が……来るべき日を意識していたとしか思えない、オースター作品のエッセンスが宿る名作。

書誌情報

読み仮名 バウムガートナー
装幀 平松麻 Inner Child〈02〉 2025/カバー装画、新潮社装幀室/装幀
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 216ページ
ISBN 978-4-10-521723-5
C-CODE 0097
ジャンル 文学・評論
定価 2,530円
電子書籍 価格 2,530円
電子書籍 配信開始日 2025/12/17

著者プロフィール

(1947-2024)1947年、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。コロンビア大学卒、同大学院中退後に渡仏し、数年間、各国を放浪した。詩、評論、翻訳などを手がけた後、1985年から1986年にかけて『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』の「ニューヨーク三部作」で世界的に注目された。以後、現代アメリカ文学を代表する作家として第一線で活躍。2024年に翻訳された800頁88万字の超大作『4321』は話題を集めた。2024年死去。『バウムガートナー』はポール・オースター最後の小説である。

柴田元幸

シバタ・モトユキ

1954年、東京都生まれ。米文学者、翻訳家、東京大学名誉教授。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞、翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞した。文芸誌「MONKEY」編集長をつとめ、現代アメリカ文学にとどまらず、幅広い文芸作品を翻訳紹介している。

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