ハルビン
2,365円(税込)
発売日:2024/04/25
- 書籍
- 電子書籍あり
韓国で33万部超のベストセラーとなった話題作。
1909年10月26日、ハルビン駅で元韓国統監の伊藤博文を銃撃した30歳の青年・安重根は、大地主の家に生まれ、抗日義兵部隊で活動しながら、戦闘中に捕虜となった日本軍捕虜を解放したこともあった。彼はどんな怒りを抱えてハルビンへと向かったのか。韓国で33万部超のベストセラーとなった歴史小説。
書誌情報
読み仮名 | ハルビン |
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シリーズ名 | 新潮クレスト・ブックス |
装幀 | 1909.10.26 Ito Hirobumi and Vladimir Kokovtsov at the Harbin Railway Station./Photo、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 書籍、電子書籍 |
判型 | 四六判変型 |
頁数 | 256ページ |
ISBN | 978-4-10-590194-3 |
C-CODE | 0397 |
定価 | 2,365円 |
電子書籍 価格 | 2,365円 |
電子書籍 配信開始日 | 2024/04/25 |
短評
- ▼Takahashi Genichiro 高橋源一郎
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1909年10月26日、元朝鮮統監の枢密院議長・伊藤博文がハルビン駅頭で、ひとりの朝鮮青年・安重根に銃撃されて亡くなった。誰もがその歴史的事実は知っている。けれども、「なぜ」なのか、ほんとうはなにが起こったのか、ぼくたちは実は知らない。作者は「伊藤」に「安重根」に、彼らの周りの人びとに限界まで接近し、埋もれていた彼らのことばを蘇らせた。読者は、いや、ぼくには、これらのことがすべてほんとうに起こったとしか思えなかった。彼らの発したことばの「弾丸」は、百年の時を超えて、現在にまでたどり着き、ぼくたちを撃つのだ。
著者プロフィール
キム・フン
Kim Hoon
1948年ソウル生まれ。長い記者生活を経て作家に。邦訳された著書に『刀の詩(孤将)』(新潮社)、『黒山』『火葬』(クオン)がある。
蓮池薫
ハスイケ・カオル
1957年新潟県柏崎市生れ。新潟産業大学特任教授。中央大学法学部三年在学中の1978年に拉致され、24年間、北朝鮮での生活を余儀なくされる。帰国後、同大学に復学し卒業。訳書に『孤将』『私たちの幸せな時間』『トガニ―幼き瞳の告発―』など多数。著書に『半島へ、ふたたび』『蓮池流韓国語入門』『夢うばわれても』『拉致と決断』などがある。
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