ヴェネツィア案内
1,650円(税込)
発売日:1994/05/25
- 書籍
120以上の島が400もの橋で結ばれた海に浮かぶ小都市をつぶさに巡るために。
120以上の島が400もの橋で結ばれた、海に浮かぶ都市ヴェネツィア。黄金のモザイクがきらめくサン・マルコ大聖堂、薔薇色のドゥカーレ宮殿。そしてそこからあちらこちらに伸びゆく小路を歩いて訪ねる教会堂、美術館、さざめく広場。迷路のようなこの都市を地区ごとに案内、つぶさに巡るための一冊。
ヴェネツィアを歩く 中嶋和郞
華麗なる通り抜けの儀式 カナーレ・グランデ(大運河)
出会いの広場 サン・マルコ広場
ショッピングと散策 サン・マルコ地区
生活の鼓動 サン・ポーロ地区
静かな散歩と美術鑑賞 ドルソドゥーロ地区
船と足での下町散策 カナレッジョ地区
教会堂めぐり カステッロ地区
歴史の探索 ヴェネツィアの島々
ザッテレの河岸で 須賀敦子
書誌情報
読み仮名 | ヴェネツィアアンナイ |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | A5判 |
頁数 | 120ページ |
ISBN | 978-4-10-602027-8 |
C-CODE | 0325 |
ジャンル | 歴史・地理、海外旅行 |
定価 | 1,650円 |
著者プロフィール
渡部雄吉
ワタベ・ユウキチ
(1924-1993)1924年山形県酒田市生まれ。1943年から写真家活動をはじめ、1950年にフリーランスとなる。国内外を広く取材し、1974年日本写真協会年度賞を受賞。写真集に『華やぐ光彩ステンドグラス』(小学館)、『ヨーロッパ教会物語』(グラフィック社)、とんぼの本シリーズにも『ガラスの楽しみ方』『紀行フランス革命』がある。1992年、紫綬褒章受章。1993年死去。とんぼの本『ヴェネツィア案内』が遺作となった。
須賀敦子
スガ・アツコ
(1929-1998)1929年生まれ。聖心女子大学卒業。24歳で初めてイタリアを訪れ、29歳からの13年をイタリアで過ごす。1961年、ジュゼッペ・リッカと結婚、谷崎潤一郎をはじめとする日本文学の伊訳を多数出版。6年後に夫が急逝。1971年帰国。1972~1984年慶応義塾大学外国語学校で講師を務める。1973年上智大学国際部比較文化学科非常勤講師、同部大学院現代日本文学科兼任講師(後に比較文化学部教授)。56歳でイタリア体験をもとにした文筆活動を開始。1991年『ミラノ 霧の風景』(白水社)で女流文学賞、講談社エッセイ賞を受賞。1998年心不全で他界。主な著書に『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』(ともに文藝春秋)、『トリエステの坂道』『地図のない道』(ともに新潮文庫)ほか。主な訳書にナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』、アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』(ともに白水社)ほかがある。
中嶋和郎
ナカジマ・カズオ
1946年兵庫県西宮市生まれ。1969年京都大学建築学科卒業。京都大学大学院修士課程修了後、バルセロナへ留学。1972年からイタリア在住。ローマ大学建築学部で建築史を学ぶとともに、建築家として活躍。1980年からヴェネツィア大学日本学科講師、東洋研究所講師を経て、ローマ大学文学部講師。企業誌SPAZIOでイタリアの建築、都市の歴史を紹介している。