ビートルズへの旅
1,760円(税込)
発売日:2008/04/24
- 書籍
リリー・フランキーと行く、四人の“風景”。
ビートルズが死んでも、彼らの音楽は死なない――。ジョンが遊んだ「ストロベリー・フィールド」から、ジョンとポールが出逢った「セント・ピーターズ教会」、アップルの本拠地「サビル・ロウ」、そして最後の「アビイ・ロード」まで、四人が育ち、叫び、感じたリヴァプールとロンドンを130点以上の写真で巡る、“ビートルズへのオマージュ”。
リヴァプールに舞い降りた運命の4人
Birthplace Liverpool
Family Menlove Avenue
Early Memories Penny Lane
First Meeting Woolton
ビートルズへの旅I 文/リリー・フランキー
ロックンロール・ミュージック
The Beatles Hope Street
Foot Steps West Derby
The Night Before Mathew Street
Go Forth Mersey River
ビートルズへの旅II 文/リリー・フランキー
伝説のはじまり
Debut Manchester Square
Beatlemania London
Fab 4 Boston Place
Artist Chiswick Park
ビートルズへの旅III 文/リリー・フランキー
ビートルズ革命
Psychedelia Knole Park
The Business Baker Street
Good Boys! St Pancras Old Church and Gardens
Breakdown Savile Row
The End Abbey Road
書誌情報
読み仮名 | ビートルズヘノタビ |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | A5判 |
頁数 | 160ページ |
ISBN | 978-4-10-602170-1 |
C-CODE | 0373 |
ジャンル | 文芸作品、音楽 |
定価 | 1,760円 |
かつてのアビイ・ロードの標識。
担当編集者のひとこと
「失礼ですけど、リリーさんがビートルズをそんなに好きだったなんて意外でした」
「うん?」
「どっちかというとストーンズ派のイメージが……」
「いや、ミック・ジャガーが好きじゃないんだよね。ブライアン・ジョーンズはいいけど」
「リリーさんは1963年生まれですから、パンク直撃世代ですよね。思春期にパンクをリアルタイムで聴いた人って、ビートルズ的なものを『オールド・ロック』として嫌う感じがあるじゃないですか」
「うん、そういう人は多いよね。だけど僕は……」
リリー・フランキーさんが、ビートルズに夢中になったきっかけ。なぜビートルズが好きなのか? ビートルズから学んだこと――。
本書収録の文章に、そんなリリーさんのビートルズについての想いがこめられています。さらに昨年、リヴァプールとロンドンにあるビートルズゆかりのスポット(ジョンやポールの生家から、メンバーが足しげく通ったパブ、無名時代に演奏したライブハウス、果ては伝説のスタジオ、アビィロード・スタジオの「スタジオ2」内部まで!)を取材、「ビートルズの現場」に足を踏み入れた緊張と感動が静かにそして強く語られています。
忘れてはいけないのが、「ビートルズの風景」が切り取られた本書の写真です。撮影は、失礼を承知で形容すると、フォトグラファーという以上に「ビートルズ・マニア」の肩書きが似合う福岡耕造さん。福岡さんは、これまでも世界中の「ビートルズ・スポット」(有名な場所のみならず、ジョンと父親が遊んだ海岸から、4人が出演した映画のロケ地などに至るまで!)を撮影してきており、それらの写真を今回一切出し惜しみせず掲載しています。福岡さんによって撮影された写真は、それが今のキャバーン・クラブやアビィロード・スタジオの写真であっても、あたかもビートルズが活躍した60年代当時の風景に見えてしまうような、不思議なタイム・トリップ感覚を引き起こします。
そんな二人のビートルズへの愛情から生れたのが本書です。二人の執念はついに伝説のアビィロード・スタジオでのレコーディング敢行、という快挙にまで至り、リリーさんはそこで自ら率いるバンド「東京ムードパンクス」の曲をレコーディング、その曲は、4月に発売されたファースト・シングル「ジェイミー」のボーナス・トラックとして収録されています。
解散から40年近く、世代を超えて今でも人々を熱狂させるビートルズ。そしてその4人が生んだ奇蹟に魅せられた二人が、それぞれ文章と写真で精一杯恩返しをしようと、精魂込めて創りあげたのが、本書『ビートルズへの旅』です。
2008/04/24
著者プロフィール
リリー・フランキー
リリー・フランキー
1963(昭和38)年福岡県生れ。武蔵野美術大学卒業。イラストレーター、文筆家、絵本作家、フォトグラファー、俳優、作詞・作曲家など、幅広く活動。『東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン―』で2006(平成18)年本屋大賞を受賞。著書に『美女と野球』『エコラム』など。
福岡耕造
フクオカ・コウゾウ
1960年長野県生まれ。写真家。東京造形大学デザイン科で写真を学び、イギリス放浪の旅へ。帰国後、フリーの写真家として活動を開始。広告、雑誌を中心に第一線で活躍している。また、音楽への造詣も深く、十数年にわたり世界中のビートルズ所縁の地を撮り歩いている。