21世紀のための三島由紀夫入門
2,530円(税込)
発売日:2025/02/27
- 書籍
その作品と人生を今あらためて読み直す。ミシマ入門の最新版にして決定版!
平野啓一郎が小説、戯曲、日記などから選び抜いた15篇を濃密に解説。井上隆史は衝撃的な死に至る人生をつまびらかにし、四方田犬彦は映画俳優としての姿を追う。美輪明宏、横尾忠則、高橋睦郎、坂東玉三郎──生前の三島由紀夫と親交があった人たちの証言も掲載。「昭和」と共に歩んだ作家は、こんにちどう読まれ得るのか?
書誌情報
読み仮名 | ニジュウイッセイキノタメノミシマユキオニュウモン |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
雑誌から生まれた本 | 芸術新潮から生まれた本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | B5判変型 |
頁数 | 128ページ |
ISBN | 978-4-10-602308-8 |
C-CODE | 0395 |
ジャンル | 評論・文学研究 |
定価 | 2,530円 |
著者プロフィール
平野啓一郎
ヒラノ・ケイイチロウ
1975年、愛知県生れ、北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した「日蝕」により芥川賞を受賞。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。著書は小説作品として、『日蝕・一月物語』、『葬送』、『高瀬川』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』(第59回芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(第19回Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『かたちだけの愛』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』(第2回渡辺淳一文学賞)、『ある男』(第70回読売文学賞)、『本心』などがある。評論、エッセイとして、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「カッコいい」とは何か』、『死刑について』、『三島由紀夫論』(第22回小林秀雄賞)などがある。
井上隆史
イノウエ・タカシ
1963年、神奈川県生まれ。白百合女子大学文学部教授。山中湖文学の森・三島由紀夫文学館研究員。専門は日本近代文学。『決定版 三島由紀夫全集』編集協力。三島文学研究をリードする一人。著書に『三島由紀夫の愛した美術』(宮下規久朗との共著)、『三島由紀夫 幻の遺作を読む もう一つの『豊饒の海』』、『大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」』など。『暴流(ぼる)の人 三島由紀夫』(2020年)で読売文学賞、やまなし文学賞を受賞した。