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立ち上がれ日本人

マハティール・モハマド/著 、加藤暁子/訳

792円(税込)

発売日:2003/12/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

アメリカに盲従するな! 中国に怯えるな! 自らの国に誇りを持て!

日本は、いつまでアメリカの言いなりになり続けるのか。なぜ欧米の価値観に振り回され、古きよき心と習慣を捨ててしまうのか。一体、いつまで謝罪外交を続けるのか。そして、若者は何を目指せばいいのか――。日本人には、先人の勤勉な血が流れている。現代日本に過去の栄光を取り戻させるのは、強いリーダーと愛国心だ! マレーシアの哲人宰相が辞任を期に贈る、叱咤激励のメッセージ。

目次
訳者まえがき
序 章 日本人よ誇りを持て
日本に学んだこと
日本人よ自信を取り戻せ
辞任にあたって伝えたいこと
第1章 ルック・イースト――日本への憧れ
アジアはいつも日本を仰いでいた
「自由貿易」という圧力
新たなる「植民地化」の危機
「日本株式会社」の素晴らしさ
アジアは欧米にあらず
今こそ強力なリーダーを
第2章 教育こそ国の柱
知識教育を怠るな
科学的思考の重要性
宗教教育と道徳
フリーターが国を滅ぼす
若者よ、愛国心を持て
家族の役割
第3章 中国に怯えるな
中国は脅威か
ASEANと日本の優位性
巨象を軍備に走らせるな
中国はチャンスだ
第4章 日本人こそイスラム世界を理解できる
誤解されたイスラム教
パレスチナ紛争は宗教対立ではない
テロは許せない
領土を拡張してきたヨーロッパ人
イラク戦争の誤り
ネオコンに対する危惧
日本人よ、盲従するなかれ
第5章 富める者の責任
真のグローバリゼーションとは
節度ある規制を
「地球税」が世界を救う
民主主義は絶対ではない
途上国の声に耳を傾けよ
自らの足で立ち、闘うということ
解 説 アジアの哲人宰相(加藤暁子)
マハティールの素顔/少年時代と植民地/親日家の横顔
マレーのジレンマ/強力なリーダーシップ/引き際の美学
教育と家族/アジアと世界の未来

書誌情報

読み仮名 タチアガレニホンジン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610045-1
C-CODE 0231
整理番号 45
ジャンル 評論・文学研究、政治、社会学、ノンフィクション、ビジネス・経済
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2011/10/28

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日本通はダテじゃない

 もっとも尊敬する日本人は盛田昭夫と松下幸之助、来日回数は50回以上。
 2003年10月まで22年にわたってマレーシアの首相をつとめたマハティール・モハマド氏は、日本に学ぼうという「ルック・イースト・ポリシー(東方政策)」で知られる、世界有数の知日派です。
 まだ医学生だった頃に占領下で接した日本の軍人を「折り目正しく、勇敢で愛国的だった」と振り返る氏には、なんと「親友」と呼ぶ日本人までいます。1973年、パイナップル缶詰工場の責任者だったマハティール氏に、アメリカ式の上質な缶詰の作り方を無償で指導した、現在マレーシア日本人商工会議所会頭の鈴木氏です。
 1961年の初来日ではオリンピックを前にした建設ラッシュに眼をみはり、以来、来日のたびに日本各地を飛び回り、ホームセンターや東急ハンズを視察しては、目に付いた商品を持ち帰る──。
 自衛隊のイラク派遣問題など、日本や日本人であることについて考えさせられることの多い今日このごろ。そこらの「親日派」とはひと味もふた味も違うマハティール氏の叱咤激励のメッセージに、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

掲載:2003年12月25日

著者プロフィール

マハティール・モハマド

Mohamad,Mahathir Bin

1925年、マレーシア北部ケダ州生まれ。エドワード7世医科大学卒。在学中の1946年、統一マレー国民組織(UMNO)の発足に携わり政治活動を開始。1981年から2003年10月まで首相在任。来日は50回を超え、日本を手本にしたルック・イースト政策で知られる親日派。

加藤暁子

カトウ・アキコ

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