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薩摩の秘剣―野太刀自顕流―

島津義秀/著

748円(税込)

発売日:2005/02/17

  • 新書

西郷隆盛、大久保利通らが習った剣、野太刀自顕流を知れば、大河ドラマ「篤姫」がもっと面白くなる。

「薩摩の初太刀をはずせ」と新撰組の近藤勇をも恐れさせた秘剣、「野太刀自顕流」。薩摩には東郷重位を始祖とする「示現流」とは別の、もう一つの「ジゲンリュウ」があった。下級武士たちの実戦剣法として伝えられたその技は、桜田門外の変で井伊直弼の首をはね、生麦事件では馬上のイギリス人の内臓を一刀でえぐり出すほどの威力だった。本書では、自顕流の歴史、精神、業を、詳しく解説する。

目次
はじめに
壱之巻 「薩摩」との出会い
大阪生まれで鹿児島を知らなかった加治木島津家十三代目の私は、自顕流という最強の秘剣に導かれるように、薩摩文化に触れ、惹かれていった。
弐之巻 維新を叩き上げた剣法
桜田門外の変、寺田屋事件、生麦事件……。幕末維新の動乱の中で、近代国家の礎となった下級武士の多くが、なぜ自顕流の使い手だったのか。
参之巻 示現流と自顕流
薩摩に伝えられた、藩の御留流と下級武士の剣法。どこが違うのか。第十二代宗家・東郷重徳氏にうかがった、宗家の重み、示現流の意地。
四之巻 自顕流の技
新撰組の近藤勇に「初太刀をはずせ」と言わしめた、一撃必殺の威力の源泉は、どこにあるのか。技の種類、稽古方法、心構えなどを解説する。
伍之巻 わが師が語る「極意」
裂帛の気合とともに、「地軸の底まで叩き斬れ」と教えられるような、激しい稽古から生まれた最強の実戦剣法。それを根底で支える魂とは。
完之巻 現代に生きる自顕流
維新を叩き上げたのは、自顕流だけではない。郷中教育という薩摩独特の教育システムがあったからこそ、鹿児島から多くの志士が生まれたのだ。
あとがき

巻末資料
参考文献

書誌情報

読み仮名 サツマノヒケンノダチジゲンリュウ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610104-5
C-CODE 0221
整理番号 104
ジャンル 日本史、芸能・エンターテインメント、スポーツ
定価 748円

著者プロフィール

島津義秀

シマヅ・ヨシヒデ

1964(昭和39)年大阪府生まれ。精矛神社宮司。大東文化大学文学部卒業後、島津興業に入社。2001年退社後、宮司のかたわら、薩摩武士道の精神の継承を志し、野太刀自顕流の修行に励んでいる。また、薩摩琵琶の弾奏者としても知られる。加治木島津家第十三代当主。

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