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源氏物語ものがたり

島内景二/著

770円(税込)

発売日:2008/10/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

紫式部に取り憑かれた九人の男たち。千年かけて作られた世界に誇る物語。

いつ書き始められ、いつ書き終わったのかもわからない。作者の本名も生没年もわからない。それなのに、なぜ源氏物語は千年もの長きにわたって、読者を惹きつけてきたのか? 本文を確定した藤原定家、モデルを突き止めた四辻善成、戦乱の時代に平和を願った宗祇、大衆化に成功した北村季吟、「もののあはれ」を発見した本居宣長……。源氏物語に取り憑かれて、その謎解きに挑んだ九人の男たちの「ものがたり」。

目次
はじめに
第一章 紫式部 ―― 生没年未詳 ――
すべては謎の覆面作者から始まった
第二章 藤原定家 ―― 一一六二~一二四一 ――
やまと言葉の美しい本文を確定
第三章 四辻善成 ―― 一三二六~一四〇二 ――
古語の意味を解明し、モデルを特定
第四章 一条兼良 ―― 一四〇二~一四八一 ――
五百年に一人の天才による分類術
第五章 宗祇 ―― 一四二一~一五〇二 ――
乱世に流されず、平和な時代を作るために
第六章 三条西実隆 ―― 一四五五~一五三七 ――
鑑賞の鋭さと深さで人間の心を見抜く
第七章 細川幽斎 ―― 一五三四~一六一〇 ――
源氏が描く理想の政道のあり方を実践
第八章 北村季吟 ―― 一六二四~一七〇五 ――
本文付きの画期的注釈書で大衆化に成功
第九章 本居宣長 ―― 一七三〇~一八〇一 ――
先人の成果に異議を唱え、「もののあはれ」を発見
第十章 アーサー・ウェイリー ―― 一八八九~一九六六 ――
美しい英語訳で世界文学に押し上げる
おわりに――紫式部との対話  主要参考文献

書誌情報

読み仮名 ゲンジモノガタリモノガタリ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-610284-4
C-CODE 0295
整理番号 284
ジャンル 古典
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/03/30

著者プロフィール

島内景二

シマウチ・ケイジ

1955(昭和30)年長崎県生まれ。電気通信大学教授、日本文学研究者、文芸評論家。東京大学法学部に在学中、源氏物語と現代短歌の魅力に目覚めて文学部国文学科に転進。同大学院博士課程修了。著書に『北村季吟』『光源氏の人間関係』『教科書の文学を読みなおす』など。

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