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民主党代議士の作られ方

出井康博/著

792円(税込)

発売日:2010/01/16

書誌情報

読み仮名 ミンシュトウダイギシノツクラレカタ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-610346-9
C-CODE 0231
整理番号 346
ジャンル 政治
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2011/11/25

大幹事長は雲の上……。細る資金を気にしつつドブ板を回る日々――。

二〇〇九年の総選挙で、民主党は歴史的大勝を収めた。政権交代後、矢継ぎ早に政策の見直しを打ち出して注目も集めた。しかし、テレビで顔を売る一部の者を除いて、我々が「普通の政治家」の日常を知ることはない。「地盤、看板、カバン」に頭を悩ませつつ理想を追う“センセイ”の素顔とは──。当選二回の中堅代議士と、初出馬した新人候補に密着する中から、現在の政治システムが抱える問題をあぶり出す。

目次
プロローグ
第一章 リーマンショックで消えた政治献金
当選二回の民主党代議士・市村浩一郎の一日は、早朝の駅頭演説から始まる。地盤・看板・カバンを持たず、カネをかけない地道な政治活動を徹底する市村だが、リーマンショックは意外な形で彼の身にも及んだ。
第二章 新人候補が犠牲にしたもの
自民王国で立候補した民主党の新人・神山洋介は、総選挙に向けて総力戦を続けていた。長期化する戦いの中で、父親から借りた金は底を突きかけ、妻も一時期精神のバランスを崩す。国政を目指す普通の若者が直面した現実とは。
第三章 スキャンダルに翻弄された地元市長選挙
かつて国政で争った地元市長が汚職で逮捕された。不意に訪れた市長選挙に、市村は地元県議を擁立。能力と人柄に定評のある候補者は選挙戦を優位に進めたが、西松献金事件とライバル候補の奇妙な戦略で流れは一変する。
第四章 秘書たちの役割
代議士の普段の活動を支えるのは秘書たちだ。人手はいくらでも欲しい。しかしカネはない。頼れるのは自ずと、自分も政治を志し、秘書稼業を修業と捉えられる人たちになる。政治家に転身した元秘書は、代議士の活動も支える。
第五章 あいさつとカネと人間関係
ついに選挙戦に突入した。政治家にはそれぞれ理想とする選挙の戦い方がある。しかし、公職選挙法の規定、事務所内の意見対立、人や資金の手当など、理想を阻む現実には事欠かない。選挙戦から見えてくる日本政治の問題点。
第六章 当選!
市村に強力な援軍が現れた。一橋大学の同窓で、楽天会長の三木谷浩史。著名経営者の支援など、十年前には考えられなかった。民主への「風」が吹く中で、市村の三選、そして神山の初当選も決まるが……。
エピローグ
あとがき

蘊蓄倉庫

家賃6万8000円のワンルームマンション

 兵庫六区選出の民主党代議士・市村浩一郎氏の東京の住居は、都内のワンルームマンションです。以前は国会議員向けの九段宿舎に住んでいたものの、建て替えのために退去。その後、赤坂宿舎に移ることもできたそうですが、豪華さが批判を浴びていた赤坂宿舎への転居は良しとしなかったためです。自腹で払っている家賃は6万8000円だそうです。
掲載:2010年1月25日

著者プロフィール

出井康博

イデイ・ヤスヒロ

1965(昭和40)年岡山県生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『ザ・ニッケイ・ウィークリー』の記者を経て独立。著書に、『松下政経塾とは何か』『長寿大国の虚構―外国人介護士の現場を追う―』(共に新潮社)『年金夫婦の海外移住』(小学館)などがある。

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