ホーム > 書籍詳細:法然親鸞一遍

悟りから救いへ――。日本浄土仏教の真髄に迫る!

法然親鸞一遍

釈徹宗/著

748円(税込)

本の仕様

発売日:2011/10/15

読み仮名 ホウネンシンランイッペン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 190ページ
ISBN 978-4-10-610439-8
C-CODE 0215
整理番号 439
ジャンル 宗教
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/04/20

“悟り”ではなく“救い”の道を――。仏教のベクトルに大転換をもたらし、多くの支持を得た日本浄土仏教は、いかにして生まれたのか。念仏を選択し、凡人が救われる道を切り拓いた法然。「その念仏は本物か」と問い続け、「悪人」のための仏道を説いた親鸞。「捨てる・任せる」を徹底し、遊行の境地に達した一遍。浄土宗・真宗・時宗の三祖を比較し、それぞれの「信心」に迫る。法然と親鸞が一遍でわかる、究極の一冊!

著者プロフィール

釈徹宗 シャク・テッシュウ

1961(昭和36)年大阪府生まれ。浄土真宗本願寺派・如来寺住職。相愛大学教授。大阪府立大学大学院博士課程修了。専門は宗教学。著書に『親鸞の思想構造』『いきなりはじめる仏教生活』『不干斎ハビアン』『宗教聖典を乱読する』『親鸞―救済原理としての絶対他力―』など。

目次

はじめに 日本浄土仏教の三祖を比較する
法然・親鸞・一遍を俯瞰する/日本浄土仏教の世界を知る/比較という手法
序章 浄土・阿弥陀・念仏とは何か
浄土仏教とは何か/「浄土」とは何か/阿弥陀仏とは何か/「念仏」とは何か/仏道の脇役から主役へ
第一章 法然 仏教の解体と再構築
日本仏教のキーマン/厳しい批判の意味/仏教の脱構築/興福寺奏状による非難/明恵による法然批判/二河白道の譬え/日本仏教の再構築/法然の信心/中軸構造と中空構造/一念と多念
第二章 親鸞 その実存と信心、そして悪人
内省の人/『教行証文類』の意図/「今まさに」の信心/おのれの念仏は本物か/仏の救いに背き続ける悪人/「私から仏へ」から、「仏から私へ」/「ダメな私」の信心告白/「おまかせします」/親鸞における信心/船底に穴があいた船のごとく
第三章 一遍 すべては南無阿弥陀仏に
過小評価される一遍/すべては南無阿弥陀仏に/「捨てる」から「任せる」へ/再びの中空構造/信不信を問わず/聖俗の逆転/すべてを吸収する一遍の思想/日本浄土仏教の着地点/一遍の身体性/一遍を生み出した場/一念義と時衆への批判/ただ南無阿弥陀仏がそこにある/あくまでも一切衆生の救済/我等は下根の者なれば
第四章 三祖が紡いだ日本浄土仏教
三者の特性を俯瞰すれば/法然と一遍/法然と親鸞/実在的宗教者・親鸞を生み出したもの/親鸞と一遍/三祖の思想ベクトル/日本で完成した仏道/念仏者の生活
むすびに 選択と葛藤と融合と
比較する/分類する/選択と葛藤と融合と
あとがき

担当編集者のひとこと

日本浄土仏教の「第三の男」

 本年は、日本浄土仏教にとって、特別な年です。なぜなら、浄土宗の宗祖・法然が没後800年、浄土真宗の宗祖・親鸞が750年と、いわば50年に一度の「大遠忌イヤー」にあたる年だからです。それに合わせて、宗派あげての法要や「法然と親鸞」展(10/25~東京国立博物館)のような大規模な展覧会が企画、開催されています。
 当然のことながら、法然や親鸞に関する書籍も今年は特に多く刊行され、書店を賑わしています。まさに「“大遠忌イヤー”というお祭り」にふさわしい状況です。
 しかし、日本浄土仏教全体を概観したとき、法然と親鸞を知るだけでは満足のいくものにはなりません。他にもう一人、大変重要な人物がいることを忘れてはいませんでしょうか?
 時宗の開祖・一遍が、その人です。法然の往生から27年後、親鸞67歳のときに生まれた一遍は、出家→還俗→再出家の後、遊行の生活に入ります。根拠地をもたず、善光寺や高野山、熊野などといった日本の「聖地」を歴訪し、「賦算(念仏札を賦る)」や「踊躍念仏(踊り念仏)」などを行いながら、徐々に信奉者を増やしていきました。その一遍を中心とした集団「時衆」のあり方は、日本浄土仏教の中でも独自の位置を占めています。
 しかし、これまで一遍についての評価は、それを高く評価するものと低くするものの2通りに分かれてしまっているようです。「『法然・親鸞を超えて浄土仏教を完成させた』と高く評価するものもあれば、『密教・神道・禅などと融合し、ただの土俗化してしまった浄土仏教』(中略)などと酷評される場合もあります。どちらかと言えば、近代以降、一遍は必要以上に低く扱われてきたように見受けられます」(第三章「一遍 すべては南無阿弥陀仏に」)
 本書は、そのシンプルなタイトルにあるように、この一遍を含めた、日本浄土仏教の三祖を比較し、それぞれの特性や信心のあり方を見ていくのが、眼目です。比較して初めて見えてくることがあります。これまでもさまざまに語られてきた法然と親鸞にしても、一遍という関数を入れ込み、比較することで、それぞれの新しい側面が見えてきます。そのようにして、それぞれに浮かぶ新しい「顔」とは、はたしてどのようなものなのでしょうか?

「三祖を比較する」というと、少し難しく聞こえるかもしれませんが、本書は、仏教に革命をもたらした、浄土仏教の入門書としても読むことができます。「浄土とはどのような場所か?」「阿弥陀仏とは、念仏とは何か?」「自力と他力の違いは?」など、これまで「何となく知っていたつもり」のこのような概念についても確かな知識を与えてくれる、まことに贅沢な一書であります。

2011/10/25

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