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黄金の日本史

加藤廣/著

792円(税込)

発売日:2012/05/17

書誌情報

読み仮名 キンノニホンシ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-610471-8
C-CODE 0221
整理番号 471
ジャンル 日本史
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/11/09

歴史の主役は「金」だった! 時代小説界のエースが放つ目ウロコ日本史。

歴史の主人公は黄金である。これを手中にするための覇権争いこそが日本史なのだ――金という覗き窓から定点観測すると、歴史教科書の生ぬるい嘘が見えてくる。ジパング伝説がどんな災厄を招いたのか、秀衡や秀吉の金はどこへ消えたのか、なぜ現代日本の金保有量は唖然とするほど低いのか――。歴史時代小説界のエースであり金融エキスパートでもある著者が、為政者への批判を込めて綴った比類なき日本通史。

目次
はじめに
序章 日本で金が発見されるまで
キンが出た!/マッカーサーが向かった先/外国から描かれるしかなかった頃の日本/秀吉が信長伝に注文をつけたこと/長さを捏造してまで歴史を誇りたいか/人類学の発達はなぜ遅れたのか/言語学はバイブルと矛盾する/日本人は創造性に欠ける国民か/エジプトでは地球の全周が割り出されていた/三角法も産み出した!/キンと共に日本史は面白くなる
第1章 遣唐使は砂金を持って海を渡る
自然に恵まれた諸国垂涎の列島/「金」は渡来人が発見した/大仏を輝かせるために/中国との交易に不可欠/遣唐使の留学費はいくら?/最澄と空海の決定的な違い
第2章 金の覇権をめぐる源氏と平家、そして朝廷
「金の国」東北経営の難しさ/源平対立のそもそもは/武士のルーツに三派あり/平氏がキンの流れを変えた/奥州藤原氏――倒すには遠すぎる/銅銭欲しさに「金」を売るバカ/貿易で栄える平家/朝廷、お次は源氏に加担/「もののふ」の美意識/武士のタブーを犯し続けた義経/兄弟確執の本当の理由/義経をダシに奥州の「金」を狙え/「金」の覇権は朝廷に、それとも源氏に?/奥州以外に目を向ける朝廷
第3章 黄金伝説の正体
混迷する鎌倉/公武合体策の事始め/ジパングを奪取せよ!/誇大な黄金伝説の正体/九死に一生を/武士団を繋ぎとめる恩賞もなく
第4章 金を蕩尽する将軍たち
京の魔力は075/帝王ゴダイゴに寝返った二人/奥州のキンが反目の元凶に/増税反対で尊氏人気が沸騰/南北朝の動乱へ/キンで買った舶来品、キンで造った北山第/応仁の乱で内裏は荒れ放題
第5章 信長、秀吉、家康――金の夢は三者三様
一番バッター信長/弱いはずの尾張兵がなぜ強い?/最大のマーケットへ攻め上れ/信玄の知、謙信の勇に及ばず/二番バッター秀吉/中国大返しの謎が解けた!/キンを流通させないという選択/キンで幽玄を演出した男/後陽成天皇との密約/三番バッター家康/家康が伏見城で見たものは?/キンで賄った三大プロジェクト/キンを流通させよ!
第6章 通貨政策トンチンカン時代
金山早くも枯渇!/ハコモノとハーレムが赤字の元凶/ケインズの魁――荻原重秀と西鶴/通貨は改悪されたのか?/経済オンチ白石/良貨派vs悪貨派/アイデアマン田沼の奇策/ジパングの金はどこへ消えた?/日本は騙され放題だったのか/長崎のMOF担は疑惑の総合商社
第7章 金流出を止めよ――開国派と攘夷派のウラ側
「鎖国」は翻訳だった/ケンペルの好意、巡りめぐって攘夷論を呼ぶ/先進国の「なぶり物」になる!/「自由」は強者の論理/TPPという名の陰謀/「開国」の本当の意味、ウラの意味/攘夷論がフッと消えたワケ/京都に「近代化の初モノ」が多い理由/「日本円」事始め/まやかしの金本位制/大名家が隠し持つキンやお宝のゆくえ
第8章 双子の赤字を戦さで解消
後進国の苦難/清からの賠償金でホッと一息/第一次大戦という天佑/日銀券が乱舞するご時勢/ハイパー・インフレ、そしてハイパー・デフレ
第9章 ハイパー・デフレが導いた十五年戦争
日銀貸し出しという麻薬/「昭和維新」でデフレの泥沼から脱出せよ!/そして雪のクーデター/財政健全化を叫べば命が危ない!/キンを掻き集めてアメリカの軍需物資を買い漁る/天才チューリング、英雄ゾルゲなかりせば
第10章 ジパングの金庫はもぬけの殻
マッカーサー、田中貴金属を急襲/日本だけがキン保有高を回復できなかった理由/またもや特需が日本を救った
第11章 ドル経済を支え続けるピエロ国家
アメリカ、債務国に転落、キンも半分に/DIYの精神が消えた/しゃぶり尽くされる不沈空母/アメリカ金融帝国主義を支えるピエロ国家/外貨準備比わずか三パーセントの保有量/ドルを買い支えてナント百兆円の損失!/貯蓄は国債を買うために非ず、家を購うためなり
主な参考文献

著者プロフィール

加藤廣

カトウ・ヒロシ

(1930-2018)1930年、東京生れ。東京大学法学部卒。中小企業金融公庫、山一證券等を経て経営コンサルタントに。2005年、長編時代小説『信長の棺』を引っ提げて文壇デビュー、小泉元首相の絶賛を浴びるなど話題を撒いた。『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』に至る「本能寺三部作」はいずれもベストセラーに。『謎手本忠臣蔵』『空白の桶狭間』『利休の闇』『水軍遥かなり』等の歴史時代小説の他、『信長軍団に学ぶ処世の法則』『黄金(きん)の日本史』『戦国武将の辞世』等、新書・実用書の著作も多い。2018年4月没。遺作として『秘録 島原の乱』が同年に刊行されたが、『家康に訊け』はそれに続く最後の作品である。

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