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なぜ時代劇は滅びるのか

春日太一/著

792円(税込)

発売日:2014/09/13

書誌情報

読み仮名 ナゼジダイゲキハホロビルノカ
シリーズ名 新潮新書
雑誌から生まれた本 新潮45から生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610586-9
C-CODE 0274
整理番号 586
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2015/03/20

作家・和田竜氏も驚愕! この毒舌! やり玉に挙げられた人たちが気の毒になるほどである。圧倒的な熱量で放つ、時代劇への鎮魂歌。

『水戸黄門』も終了し、もはや瀕死の時代劇。衰退の原因は「つまらなくなったから」に他ならない。「自然体」しか演じられない役者、「いい脇役・悪役」の不在、マンネリを打破できない監督、説明ばかりの脚本、朝ドラ化する大河……いずれもが、その“戦犯”である。はたして時代劇は、「国民的エンターテインメント」として復活できるのか。長年の撮影所取材の集大成として、ありったけの想いを込めて綴る時代劇への鎮魂歌。

目次
はじめに
第一章 時代劇の凋落
映画ブームの終焉/不振の始まり/長期低迷の時代劇映画/主戦場はテレビへ/一九八〇、九〇年代の攻防戦/レギュラー枠消滅の過程/時代劇はテレビの「お荷物」になった/視聴率調査法の変化/フジのレギュラー枠消滅/映像京都の解散/『水戸黄門』の終了/ナショナル劇場の特異性/『水戸黄門』はなぜ終わったのか
第二章 時代劇は「つまらない」?
「時代劇=高齢者向け」という固定観念/時代劇は現在進行形のエンターテインメント/「新しい」からこその時代劇/戦後時代劇の発展/一九七〇年代の転換点/物語のパターン化/『水戸黄門』の戦略/そして高齢者だけが残った/京都の惨状/撮影所の下請け化/停滞する技術/伝統という甘え/時代考証の問題/窮屈になった時代劇表現/「時代考証の通り」は「正解」ではない/「イイ加減」は「ファンタジー」ではない
第三章 役者がいない!
次世代の時代劇役者がいない/時代劇は役者が第一/役者事情の変化/芝居が下手な人気者たち/基礎のない俳優たち/時代劇への意識が低い俳優たち/酷すぎた「岸谷梅安」/名脇役の不在/「なんちゃって名優」の傲慢
第四章 監督もいなくなった……
名優を育てるのは名監督/育成システムの崩壊/教養なき監督たち/テレビは没個性が求められる/余裕のないテレビ出身者たち/役者を育てられない監督たち/歌舞伎役者の「癖」が抜けない/ポスト・フィルム時代の弊害
第五章 そして誰もいなくなった
余裕のないプロデューサーたち/「火野正平がいない」/地味すぎる《助さん》/東映時代劇末期のミスキャスト/プロデューサーたちの無理解/饒舌な脚本たち/悪の不在
第六章 大河ドラマよ、お前もか!
失墜した「国民的番組枠」/『利家とまつ』の「革命」/ほのぼのとした戦国時代/リアリズムの喪失/たくまし過ぎる女たち/二人の篤姫/歴史的有名人との無理な邂逅/手を汚さない主人公/綺麗ごとのオンパレード/大河の朝ドラ化/人気目当てのオリジナルキャラクター/焦点なきドラマ
おわりに

著者プロフィール

春日太一

カスガ・タイチ

1977(昭和52)年東京都生まれ。時代劇・映画史研究家。日本大学大学院博士後期課程修了(芸術学博士)。著書に『天才 勝新太郎』『仁義なき日本沈没』『仲代達矢が語る 日本映画黄金時代』『あかんやつら』『なぜ時代劇は滅びるのか』『五社英雄』『役者は一日にしてならず』など。

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