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マグロ? ウナギ? そんなの「危機」じゃない! 「魚食崩壊」の深刻な実態。

日本人が知らない漁業の大問題

佐野雅昭/著

792円(税込)

本の仕様

発売日:2015/03/14

読み仮名 ニホンジンガシラナイギョギョウノダイモンダイ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 191ページ
ISBN 978-4-10-610612-5
C-CODE 0262
整理番号 612
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2015/09/11

マグロやウナギが規制されると、日本の食文化が守れない? そんなの漁業の本当の危機じゃない。年々衰退し続ける漁の現場、揺らぐ卸売市場流通、定番商品ばかりの小売の店頭、ブランドや養殖への過剰参入、的外れの政策のオンパレード、そして失われゆく魚食文化……新聞やテレビでは報じられない、日本漁業を取りまく深刻な構造問題を気鋭の水産学者が徹底検証。余命数十年ともいわれる漁業と魚食の今とは――。

著者プロフィール

佐野雅昭 サノ・マサアキ

1962年大阪府生まれ。京都大学法学部卒。東京水産大学修士課程、水産庁を経て北海道大学水産学研究科で博士号取得。現在、鹿児島大学水産学部教授。専門は水産物流通。著書に『サケの世界市場』(漁業経済学会学会賞)、共著に『水産物流通と魚の安全性』などがある。

目次

マグロやウナギが食べられないと困るのか――序に代えて
1 漁業は誰のためのものか
市民と漁業者が対立しはじめている
都市と漁村の距離感は遠くなるばかり
流通システムのブラックボックス化が招く対立
漁業は日本固有のストロングポイント
漁業権の理念が薄らいでいる
2 「海外に活路を」は正論か
歴史的に日本漁業には国際競争力がある
輸入サケ・マスに押されてアキサケ輸出が拡大
ノルウェーサバ高騰の余波
「儲かるから輸出に回す」は危険な考え方
企業を後押しする「高木委員会」の論理
ノルウェーと日本の事情は違いすぎる
3 漁協は抵抗勢力なのか
日本の漁業における漁協の役割とは
世界が注目する漁協のシステム
「海洋行政」をめぐる大きな揺さぶり
4 養殖は救世主たりうるか
魚類養殖に過剰な期待が高まっている
養殖経営が陥らざるを得ない価格ジレンマ
養殖への企業参入は市場をかく乱してしまう
ノルウェーサーモンの模倣ができない理由
日本の養殖業はどう改革するべきか
5 複雑すぎる流通には理由がある
工業化社会と生鮮水産物の矛盾
卸売市場システムは「近代の傑作」
中抜き流通で得をするのは小売だけ
生鮮水産物流通のモラルと流儀
日本の魚はなぜこれほど安全なのか
鮮度感の重要性と専門的な流通経路
6 サーモンばかり食べるな
回転寿司でもサーモン一人勝ち
サーモンの消費拡大が意味するもの
日本の水産物の商品特性と多彩な食文化
7 ブランド化という幻想
水産物は「ブランド化」には馴染まない
定義に逆行する利己的ブランド戦略
地域特産品とブランドを同一視する間違い
養殖業でも「ブランド化」の効果はない
8 あまりに愚かな「ファストフィッシュ」
魚食文化に逆行するファストフィッシュ
長い目で見れば「魚の国のふしあわせ」に
本質を見失った水産基本計画
時短と簡便化が余計に魚を遠ざける
つまらなくなった大手スーパーの鮮魚売り場
食品スーパーが伸びている理由
卸売市場がスーパーの「問屋」になる日
9 認証制度の罠
ラベルや認証による差別化に意味はあるのか
背後にグローバルビジネスの影
トレーサビリティは早くも形骸化している
10 食育に未来はあるのか
二〇代は六〇代以上の四分の一しか食べない
間違いだらけの食育基本法
給食でハズレメニューになる理由
雑魚にこそ可能性はある――あとがきに代えて

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