俺の日本史
836円(税込)
発売日:2015/04/17
- 新書
- 電子書籍あり
古代から幕末までを一気に学び直す――。
歴史は、偶然と必然のからみ合い。無理やり“法則”を見出すのではなく、とにかく“事実”を追究するべし――。そんな著者の歴史観のもと、古代から幕末までを一気呵成に論じる。「古代のことを“なぜ”と問うな」「聖徳太子のどこが凄い?」「烏帽子はいつから消えたのか」「信長が将軍にならなかった理由」「徳川時代は“大いなる停滞”」「攘夷思想=現代の排外主義」……。何度学んでも楽しい、日本史再入門にはうってつけの一冊!
目次
はじめに
歴史は偶然と必然のからみ合いである/歴史に法則はないし、そう簡単には終わらない/「事実」を追究するのが歴史である
第一章 わからないことだらけの古代
日本最古の歴史書/天皇家には姓がない/『魏志倭人伝』の「日本像」は信用できるのか/神武東征とヤマトタケル/古代の本当のことはわかりゃしない/天皇家の熾烈な兄弟争い/元号と旧国名/左翼が好きな「班田収授の法」/はたして女帝は中継ぎか/相次ぐ政争/天皇を超えた光明皇后/日本のおかしな時代区分/やはり『万葉集』はすばらしい
コラム(1) 滝川政次郎
コラム(1) 滝川政次郎
第二章 天皇にならなかった藤原氏
まずは「官職」を知る/薬子の乱と応天門の変/空海と最澄、『古今和歌集』/平将門の乱/藤原家の時代/百花繚乱の平安文学/前九年・後三年の役/院政の開始
コラム(2) 角田文衞
コラム(2) 角田文衞
第三章 平氏と平氏(北条氏)が戦った
「源平闘争史観」という概念/保元・平治の乱/平清盛の六波羅幕府/源平の争乱/諸行無常ではなく勧善懲悪
コラム(3) 今様、幸若舞など
コラム(4) 西行と文覚
コラム(3) 今様、幸若舞など
コラム(4) 西行と文覚
第四章 北条氏が将軍にならなかったのも偶然である
天皇・将軍・得宗・執権/蒙古襲来/鎌倉仏教の形成
第五章 南北朝時代は忘れられつつある
後醍醐天皇の即位/足利高氏の登場/建武の新政と南北朝時代
コラム(5) 「日本の歴史」と網野善彦
コラム(5) 「日本の歴史」と網野善彦
第六章 足利幕府はかなり軟弱であった
「一休さん」の実像/天皇になろうとした足利義満/世阿弥と能楽/土地はだれのものか/守護大名/御伽草子・連歌・結城合戦/応仁の乱と日本文化の大変化/群雄割拠の時代へ/ドラマ・映画の謙信と信玄
第七章 日本人が知りすぎている織田豊臣時代
守護大名から戦国大名へ/信長はなぜ将軍にならなかったのか/本能寺の変、天王山、清洲会議/秀吉の天下/北政所と淀君/茶道とキリスト教/秀吉の後継争い/関ヶ原の戦いと石田光成
コラム(6) 昔の人のIQ
コラム(6) 昔の人のIQ
第八章 徳川時代はやっぱり停滞である
大人気の『真田十勇士』/大坂夏の陣、豊臣家の滅亡/鎖国は是か非か/日本文化の精髄は江戸の町人文化に非ず/「バカ殿」は実在したのか/能天気な徳川時代像/綱吉と生類憐みの令/みんな大好き『忠臣蔵』/井原西鶴と近松門左衛門/江戸の改革はすべて農本主義回帰である/毀誉褒貶の田沼意次/徳川時代の庶民は天皇を知らない/朱子学は実につまらないものである/徳川時代は「大いなる停滞」/異国との接触/開国前夜
コラム(7) 「本」はいつ普及したか
コラム(7) 「本」はいつ普及したか
第九章 「攘夷」が明治維新を成功させた
黒船の来航/非現実的な攘夷思想/薩摩と長州/すべては倒幕のために/坂本龍馬が何をしたというのか/大政奉還/戊辰戦争/明治維新が成功した理由
書誌情報
読み仮名 | オレノニホンシ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-610615-6 |
C-CODE | 0221 |
整理番号 | 615 |
ジャンル | 日本史 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 660円 |
電子書籍 配信開始日 | 2015/10/09 |