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ヤセないのは脳のせい

茂木健一郎/著

836円(税込)

発売日:2017/04/15

  • 新書
  • 電子書籍あり

▶最大の敵はストレス▶やる気は必要ない▶脳を上手にダマす▶ありのままの自分を見つめる。脳から始めるダイエット!  

成功の鍵は、脳にあり! どうすればヤセるか頭ではわかっているのに、なぜ上手くいかないのか? 十キロのダイエットとその後のリバウンドを経験した脳科学者が、自らモニターとなりその理由を徹底分析。「最大の敵はストレス」「やる気は必要ない」「シンプルに考える」など、脳を“その気”にさせるコツを大公開。その先にあるのは、自分を変える勇気の大切さだった。ありそうでなかった、脳に効くダイエット論!

目次
はじめに
第一章 ダイエットなんて大っ嫌い!?
1 ダイエットに挑戦!
「昔はヤセていた」と自慢する痛い人/四十歳のトラウマ体験/ヤセなくちゃ!/俺のダイエット/できる範囲でやればいい/リバウンド……
2 身体を他人任せにしない
ゆでガエル理論/身体は生き方に影響を与える/不自由なスリムより自由なデブを/身体を他人任せにしない/千差万別の「ダイエット本」/まるで大喜利……/糖質制限の存在理由
3 太るは恥なのか?
太ってちゃいけないんですか?/カッコいいデブもいる/それはアンチエイジングなのだ!/太った人は老化が早い!?/「運動が脳を若返らせる」/まるでタイムマシンのように/反・成熟社会/カントの「純粋ダイエット批判」/だから嫌いなんです/人のダイエットを笑うな
第二章 脳から始めるダイエット
1 理想のダイエット
私の私による私のためのダイエット/自分自身のスパルタを飼う/人生は「ぶつかり稽古」だ!/唯一無二の方法/空腹の向こう側/ダイエットに快楽主義を!/英語力を向上させる方法/我慢した子が伸びる/それはもはやイデオロギーである/人生は臨機応変に
2 ダイエットを阻むもの
なぜヤセたことを自慢するのか?/美人投票理論/自己承認欲求と自己評価/行き着く先は脳である/ありのままの自分を見つめる/ミケランジェロ現象/すべてはメタ認知から始まる/脳を褒めて伸ばす/リバウンドの理由/走る快楽/脳に言い訳させない/ベストエフォート方式/「できること」と「できないこと」を仕分けする/最大の敵はストレス
3 論より行動
マインドは変えられるのか?/禅の修行から学ぶべきこと/行動主義で行こう/やる気なんて必要ない!/静かな湖のように/「パーフェクト・ストーム」を巻き起こせ!/いつ「本気スイッチ」が押されるか
4 それは最高にクリエイティブなこと
人工知能はダイエットが得意?/深い概念化/「メンタリズム」を活用する/脳はその理由がわからない/ヤセるのは創造的なこと/私もヤセたい人である
第三章 ヤセないのは脳のせい
1 シンプルになろう!
酸っばいダイエット/シンプルが大事/文脈を越えていけ/ヤセないのは誰のせい?/お役所と外部コンサルタント/文脈消費病/本気でヤセたいのか?/本質を見極める/ヨナ・コンプレックス/無防備になることを恐れない/やり抜く力/一意専心の重要性/文脈から自由になる
2 ふしぎな“私”とダイエット
私は私の主人なのか/自由意志は存在するのか/脳より先に変えるべきもの/欲望はどこからやって来るのか/ダイエットで人間性を取り戻す/ヤセないのは脳のせい/なぜ合理的な判断が下せないのか?/ダイエット独立宣言

書誌情報

読み仮名 ヤセナイノハノウノセイ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-610715-3
C-CODE 0211
整理番号 715
ジャンル 美容・ダイエット
定価 836円
電子書籍 価格 836円
電子書籍 配信開始日 2017/04/21

薀蓄倉庫

太った人は老化が早い!?

 ダイエットと脳のふしぎな関係に迫った本書『ヤセないのは脳のせい』で、著者の茂木健一郎氏が、2016年8月に発表された英国ケンブリッジ大学の研究者の論文を紹介しています(「AFP=時事」2016年8月)。それは、「過体重や肥満の中年の人々の脳では、老化が加速している兆候が示されている」という衝撃的もの。40歳で過体重の人は、適正体重の人より老化が10年進んでいると考えられているようで、太っている人の大脳白質(脳の神経細胞同士の情報のやりとりを担当)の体積を測定したところ、ヤセている人より著しく低いことが判明したようです。


掲載:2017年4月25日

著者プロフィール

茂木健一郎

モギ・ケンイチロウ

1962(昭和37)年、東京生れ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。主な著書に『脳と仮想』(小林秀雄賞受賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫賞受賞)、『ひらめき脳』、『「脳」整理法』、『生きがい』など。

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