ホーム > 書籍詳細:日本はすでに侵略されている

日本はすでに侵略されている

平野秀樹/著

814円(税込)

発売日:2019/11/15

書誌情報

読み仮名 ニホンハスデニシンリャクサレテイル
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 206ページ
ISBN 978-4-10-610839-6
C-CODE 0231
整理番号 839
ジャンル 政治・社会
定価 814円
電子書籍 価格 814円
電子書籍 配信開始日 2019/11/22

政治もメディアも伝えない。「国家の溶解」最新報告!

北海道から南西諸島まで、急速に進む外資による国土買収。裏にいるのは、今や覇権・膨張主義をあらわにする中国だ。四半世紀前の李鵬首相の予言、「四〇年後に日本はなくなっている」を現実化するかのように、広大な過疎地や軍事要地となる島々で数多の買収劇が進行する。対する日本は何も対策を講じないまま、目先のインバウンドに浮かれている。土地所有の不明化から社会制度タダ乗りまで、溶解するガバナンスの実態を徹底検証!

目次
序 静かなる侵略
I 忍び寄る大陸の影――辺境から中央へ
種子島の異変
中国の膨張戦略の根拠
グローバル化という金科玉条
フェードアウトする国会議員
II 「国土不明」が止まらない――琉球弧から北海道まで
五〇〇倍もの地価高騰:下地島
SSM基地近くに中国系の「買い」:宮古島
大陸から太平洋への出入り口:宮古海峡
国境離島に押し寄せる人とカネ
「島を丸ごと買いたい」:奄美・加計呂麻島
「象の檻」に臨む地上げブーム:奄美大島
「韓ちゃん」に買うてもらう:対馬
韓国化そして中国化
もはや政府のお墨付き:北海道ニセコHANAZONO
夕張モデルが北海道モデルに
第二の開拓時代の幕開け?
中国人のための丸ごとリゾート基地化
東京の喉元でも奇妙な買収:神奈川県横須賀市
III 多面化する不明化――人・税・エネルギー・統治も不安
クルーズ船からの失踪者
消える日本語留学生たち
「Fラン大学」を留学生が支える構図
二万六〇〇〇人が失踪中の外国人技能実習生
四割不明の国勢調査データ
消えてゆく課税対象
海外銀行主導の租税逃れ
外国化+不明化=徴税不能
地方税は条約対象外
視界不良のエネルギー安全保障
地図不明=国境不明
タダ乗りを許す医療・福祉の使途不明
ガバナンスまで不明化
一次産業の国外化は次善の策だが仕方ない
IV 日本の遷移(succession)――不明化ニッポンの未来
時代の波には抗えない
グローバル荘園時代の到来
震災で出現した治外法権への危惧
列島買収の進捗概況
二つの租借地モデル
広がりゆく都市内の実質的租界
日本列島明け渡し?
土地制度・国際条約・憲法の問題
遷移(succession)と日本
日本人群落の消長
見ぬふり日本の未来は中国化か
すばらしい新ニッポン?
あとがき

蘊蓄倉庫

膨張し続ける中国のアキレス腱は「水」

 製造業に詳しい経営学者に、以前こんな話を聞いたことがあります。「中国経済の発展は実に目覚ましい。でも、日本で買い物をする中国人がなぜこぞって便器を買っていくのか。日本企業のような節水効果の高い精巧な便器を作る技術がない上に、抱える人口と産業発展に比して水資源が圧倒的に不足していることがある。日本人にとっては当たり前の水が、中国のいわばアキレス腱なんです」。10年ほど前、森林など北海道の水源地が中国系資本によって買い占められていることが話題になりましたが、その「進出」ぶりは今や水だけでなく軍事要地や商業地、インフラから社会制度にまで及んでいるようです。なぜ政府は手を打たないのか、不思議なほどですが、背景には急速に進む少子高齢化と過疎化の反面、目先のインバウンドや外国人労働者にすがるこの国の姿も浮かび上がります。

掲載:2019年11月25日

著者プロフィール

平野秀樹

ヒラノ・ヒデキ

1954(昭和29)年兵庫県生まれ。九州大学卒。農学博士。農林水産省中部森林管理局長、東京財団上席研究員などを経て、2019年11月現在、国土資源総研所長、姫路大学特任教授。主な著書に『森林理想郷を求めて』『日本、買います』、共著に『奪われる日本の森』『領土消失』など。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

平野秀樹
登録

書籍の分類