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だからヤクザを辞められない―裏社会メルトダウン―

廣末登/著

836円(税込)

発売日:2021/02/17

書誌情報

読み仮名 ダカラヤクザヲヤメラレナイウラシャカイメルトダウン
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 222ページ
ISBN 978-4-10-610897-6
C-CODE 0236
整理番号 897
ジャンル 政治・社会
定価 836円
電子書籍 価格 836円
電子書籍 配信開始日 2021/02/17

再就職率3%――これでカタギになれるのか。「暴力団博士」が危うい裏社会に生きる男たちの肉声に迫る!

今やヤクザは食えない稼業だ。最大時約18万4000人を数えた暴力団構成員は、現在約2万8000人。しかし離脱届を出しても法律の縛りは厳しく、就職もままならない。反社排除に過敏な世間に受け入れられない彼らの行き着く先は? それでも辞めた者、辞めきれず元に戻った者、暴力団を嫌い半グレになった者……彼らの肉声に「暴力団博士」が耳を傾けながら、裏社会の危うい橋を渡り続ける男たちの実情に迫る。

目次
はじめに
第一章 暴力団離脱者の実態
就職率3%/元暴5年条項という社会権の制約/暴排条例という薬の「作用と副作用」/金融機関では鉄門の元暴5年条項
第二章 元暴アウトローの誕生
代紋外せば何でもあり/暴排の陰で格段に増加した高齢者の被害/生まれた時から背負う社会的ハンデとは/そして彼らはヤクザになった/暴力団辞めたら即カタギ、とは簡単にいかないワケ/元暴アウトローによるシノギのリアル/暴力団のアングラ化と形式的離脱の可能性/暴排や反社対策は、オールジャパンで議論すべき
第三章 現役幹部と離脱者の胸中
13人の暴力団離脱者、現役組員たちへの聞き取りから/暴力団を辞める理由/暴力団をどうやって離脱したのか/ヨゴレ・ヤクザとチャッカリ・ヤクザ/元暴アウトローという生き方を選択する理由/排除し孤立させるのではなく、社会復帰のためのリハビリを/協力者としての地域住民/暴力団離脱に作用する二つの力
第四章 暴排条例が生んだ「半グレ」
彼らは何者なのか/種類を整理する/半グレの私見的4パターン/キャリア10年以上の半グレの話/6名の当事者たち/半グレになった不良少年の社会的背景/普通の子を巻き込む/一部大学生にも浸透する半グレ化/改めて問われる家庭の重要性/ヤクザになる理由/半グレになる過程はヤクザになる過程に近い/ギャング対策に見る半グレ対策の先行例
第五章 離脱支援こそが解決への道
希薄化した人間関係が反社のシノギを生む/反社対策に本腰を入れ出した政府/過剰な「反社取締り」の反動/地域社会に開かれた窓口を
おわりに
【注】
【主要参考文献】

担当編集者のひとこと

暴力団博士

 著者は犯罪社会学者ですが、暴力団加入・離脱に関する研究をする稀有な博士です。現役組長と飲食を共にしたり(ある意味、コンプライアンス的にアウト)、姐さんたちの愚痴を聞いたりも日常的な一方で、教鞭をとり、警察関連の調査に協力し、弁護士会主催の講演に登壇します。言ってみれば、社会の裏と表を自由に行き来できる珍しい立場。ある全国紙記者から「暴力団博士」との異名を受けたというのも頷けます。表裏両面から見て考えてきた、誰もが安心して安全に暮らせる社会について綴ります。

2021/02/25

著者プロフィール

廣末登

ヒロスエ・ノボル

1970(昭和45)年福岡市生まれ。北九州市立大学社会システム研究科博士後期課程修了。博士(学術)。龍谷大学嘱託研究員。公益財団法人清心内海塾主席研究員。著書に『若者はなぜヤクザになったのか』、『ヤクザと介護 暴力団離脱者たちの研究』など。

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