知的に見える男、バカっぽく見える男
902円(税込)
発売日:2022/03/17
- 新書
- 電子書籍あり
できる男は「骨格タイプ」を知っている。胸囲とウエストを測るだけ! 「プロが伝授」シンプルかつ最強の「見せ方」。
スーツの着こなしも、スマートカジュアルも、じつは「骨格」が九割。自分の「骨格」に合う服を選べば着心地は抜群、知的な雰囲気と男らしさが「見た目」にプラス。胸囲とウエストを測るだけ、目からウロコのテクニックを英国在住のコンサルタントが伝授する。日本人が気にする「八頭身」のウソとホント、顔の輪郭で決めるメガネ選び、錯覚を利用したスタイリング術――どんな場面でも効く、シンプルかつ最強の「見せ方」。
書誌情報
読み仮名 | チテキニミエルオトコバカッポクミエルオトコ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-610946-1 |
C-CODE | 0276 |
整理番号 | 946 |
ジャンル | ノンフィクション |
定価 | 902円 |
電子書籍 価格 | 902円 |
電子書籍 配信開始日 | 2022/03/17 |
インタビュー/対談/エッセイ
できる男は、「骨格タイプ」を知っている
「どんな仕事してるの?」と玄関のブザーを取付けにきた電気屋さんが尋ねてきました。
「15年も銀行員だったのだけど、イメージコンサルタントとして起業することにしたんです」
清水の舞台から飛び降りる思いで、起業に踏み切ったのは2003年でした。電気屋さんが不思議そうにしていたのは、当時はこちら英国でもこの職種の認知度はまだ低かったからでしょう。
イメージコンサルタントとは、お客様一人ひとりの「見た目」に向き合い、それをより良くするお手伝いをする仕事です。「見た目」から生まれるイメージというのは、仕事はもちろん、交友関係、恋愛などあらゆる場面に影響し、決して無視できない貴方の一部です。これを無視すれば、大損をすることにもなりかねません。
では、「見た目」を良くするためのカギは何でしょうか。とにかく服を買うこと? 流行に乗ること? 正解は、貴方自身を知ることです。具体的に言えば、3つある男性の「骨格タイプ」のうち、貴方がどれに当てはまるかを診断し、「骨格」に合う服を選ぶことがスタートになります。
合う服を着ると、着心地が最高に良くなるのはもちろん、貴方が何も喋らなくても「見た目」が周囲にポジティブな印象を与えるきっかけとなります。好感をもたれる、尊敬される、チームを組みやすくなる、など「余計な苦労」をしなくてすむようになっていきます。私自身、お客様がそんな変化を遂げていく過程に、魅せられてきました。
これまで接してきたお客様の数はほぼ1万人、ロンドンという土地柄もあり、国籍や人種は文字通り様々でした。なかにはアフリカから、週末にかけショッピングに来るついでに、私のコンサルティングを受けるという方もいます。仕事も人間関係も、「できる」人ほど、自分のイメージを大切にしているのだと痛感させられます。
ただし、お客様たちが皆、最初からそうなのではありません。「見た目」に迷ったり、はたまた人生に行き詰ったりした方もいます。本書には、そんなお客様とのやりとりも盛り込みました。コンピューター関連の仕事がうまく行かなくなってきたという40代男性、まさかの離婚をして、新たな出会いが欲しいと仰る50代男性。英国人も悩むスマートカジュアルの着こなしを解説してほしいと、企業の講習会でお話しした時のこと。
そして忘れることのできない、目の見えないビジネスコンサルタントとのパーソナル(同行)ショッピング――。「人に頼らなくても、自分の骨格に合った服選びができる自信がついた」と後日連絡をもらった時は胸が熱くなりました。
「見た目なんて」と、貴方自身の持っている魅力と知的度を冬眠させてしまっていませんか? ぜひ本書をお役立てください。
(テート・こばたけ・としこ イメージコンサルタント)
波 2022年4月号より
著者プロフィール
テート小畠利子
テート・コバタケ・トシコ
東京都生まれ。ロンドン在住のイメージコンサルタント。慶應義塾大学文学部卒業後、シティバンク入行。1996年、スイス系銀行UBSの為替カスタマーディーラーとして英国赴任。2003年に起業、のべ一万人の顧客の「見た目」を改善。著書に『女性を美しく見せる「錯覚」の魔法』。