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知的に見える男、バカっぽく見える男

テート小畠利子/著

902円(税込)

発売日:2022/03/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

できる男は「骨格タイプ」を知っている。胸囲とウエストを測るだけ! 「プロが伝授」シンプルかつ最強の「見せ方」。

スーツの着こなしも、スマートカジュアルも、じつは「骨格」が九割。自分の「骨格」に合う服を選べば着心地は抜群、知的な雰囲気と男らしさが「見た目」にプラス。胸囲とウエストを測るだけ、目からウロコのテクニックを英国在住のコンサルタントが伝授する。日本人が気にする「八頭身」のウソとホント、顔の輪郭で決めるメガネ選び、錯覚を利用したスタイリング術――どんな場面でも効く、シンプルかつ最強の「見せ方」。

目次
はじめに
第1章 貴方のイメージはおしゃべりなのです
「自分らしさ」を外見にも/「でも、長く付き合っていけば……」/殺人犯扱いされた「大家さん」/発祥は米国/お客様が語る依頼の理由/何を基準に買いますか?/貴方の「骨格」はどれか
第2章 男性の「骨格」は全部で3種類
どれかに必ず当てはまる/「骨格」の正確な測り方/〈ストレート型〉にはブリティッシュカットが似合う/〈逆三角型〉にはイタリアンカットがフィット/〈丸み型〉にしっくり来るアメリカンカット/エルメスやフェラガモの対象顧客/元「スポーツ万能」なお客様
第3章 「骨格」に合うスマートカジュアル
「骨格」も変化する?/英国人も悩むスマートカジュアル/「シャツは白以外考えられない」/派手な格好をしなくていい/色々な服が簡単に着られる〈ストレート型〉/シャツがウエストから出てくる理由/〈ストレート型〉のためのアイディア/〈逆三角型〉の要注意点/ネックラインを楽しむ/〈丸み型〉の魅力は責任感、安心感/セールスマン出身の世界的歌手/ブラックタイを着こなす〈丸み型〉
第4章 八頭身を気にするのは日本人だけ
プロポーションの測り方/英国人は知らない「八頭身」/男女で異なるプロポーション/髪の毛やヒゲも「頭」にカウント/西洋人が嘆く“ピーナッツ頭”/上半身と下半身のバランス/意外な盲点、腰の「バッグ」/姿勢だけで“健康的”に
第5章 首の長さ、肩幅、胸の高さが語ること
指4本をあご下に当てる/肩幅と肩の角度は/いかった肩を和らげる「ラグランスリーブ」/長い腕、短い腕/胸の高さはどうか/足は長い? 短い? 細い? 太い?/パンツのフィットの特徴
第6章 たまご形? 四角形? 男の輪郭分析
輪郭を知るとこんなに得する/◇オーバル(たまご)形/◇円形/◇長方形・楕円形/◇四角形/◇三角形/◇ハート・逆三角形/◇ダイヤモンド・ひし形/薄くなったら、さっぱり決意を/リバイバルしたヒゲ/メガネも輪郭で選ぶ/「可愛いちっちゃなお鼻」事件
第7章 目の錯覚を利用するスタイリング術
その欠点を長所に変える/どちらの「黒丸」が大きいか/スケールはS・M・L/足を長く見せるには、靴/サルコジ元大統領のシークレットシューズ/年を重ねることのメリット/アクセサリーで視線を「飛ばす」/スカーフでバランスを/頭の形、大きさを帽子で変える/ポケットの位置に注意/バッグのストラップは大丈夫?/40代になったら拡大鏡を/あと数キロ落としたい時の「脂肪燃焼スープ」/「脂肪燃焼スープ」ダイエットの7日間
第8章 知っておきたいメンズ・ドレスコード
スーツをパジャマ扱いしていませんか?/4つのドレスコード/最も格調高い礼服、ホワイトタイ/ブラックタイは何が違うか/「ビジネススーツ」のコード/「間違いないスーツ」は何色か/店員さんだと思ったのに/毎日ディズニー・ネクタイのお客様/名司会者、スノーさんの場合/ブルージーンズだけはNG/ジャケットが要る老舗レストラン/冠婚葬祭で、どれを選ぶか/英国上流階級の“シーズン”/トップハットの正しいかぶり方
第9章 ニューノーマル時代を生き抜くためのWOW!!
服は思いきりわがままに/着ると貴方の一部に/もし時間、お金の制約がなかったら/ワードローブ・パーソナリティ/まさかの離婚を経験したお客様/「自分」というパーソナルブランド/健康的/洗練/頼り甲斐がある/WOW!! で揃えるワードローブ/カプセル・ワードローブ/「時代遅れの服」をどうするか/「短期」と「長期」のショッピングリスト
おわりに

書誌情報

読み仮名 チテキニミエルオトコバカッポクミエルオトコ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-610946-1
C-CODE 0276
整理番号 946
ジャンル ノンフィクション
定価 902円
電子書籍 価格 902円
電子書籍 配信開始日 2022/03/17

インタビュー/対談/エッセイ

できる男は、「骨格タイプ」を知っている

テート小畠利子

「どんな仕事してるの?」と玄関のブザーを取付けにきた電気屋さんが尋ねてきました。
「15年も銀行員だったのだけど、イメージコンサルタントとして起業することにしたんです」
 清水の舞台から飛び降りる思いで、起業に踏み切ったのは2003年でした。電気屋さんが不思議そうにしていたのは、当時はこちら英国でもこの職種の認知度はまだ低かったからでしょう。
 イメージコンサルタントとは、お客様一人ひとりの「見た目」に向き合い、それをより良くするお手伝いをする仕事です。「見た目」から生まれるイメージというのは、仕事はもちろん、交友関係、恋愛などあらゆる場面に影響し、決して無視できない貴方の一部です。これを無視すれば、大損をすることにもなりかねません。
 では、「見た目」を良くするためのカギは何でしょうか。とにかく服を買うこと? 流行に乗ること? 正解は、貴方自身を知ることです。具体的に言えば、3つある男性の「骨格タイプ」のうち、貴方がどれに当てはまるかを診断し、「骨格」に合う服を選ぶことがスタートになります。
 合う服を着ると、着心地が最高に良くなるのはもちろん、貴方が何も喋らなくても「見た目」が周囲にポジティブな印象を与えるきっかけとなります。好感をもたれる、尊敬される、チームを組みやすくなる、など「余計な苦労」をしなくてすむようになっていきます。私自身、お客様がそんな変化を遂げていく過程に、魅せられてきました。
 これまで接してきたお客様の数はほぼ1万人、ロンドンという土地柄もあり、国籍や人種は文字通り様々でした。なかにはアフリカから、週末にかけショッピングに来るついでに、私のコンサルティングを受けるという方もいます。仕事も人間関係も、「できる」人ほど、自分のイメージを大切にしているのだと痛感させられます。
 ただし、お客様たちが皆、最初からそうなのではありません。「見た目」に迷ったり、はたまた人生に行き詰ったりした方もいます。本書には、そんなお客様とのやりとりも盛り込みました。コンピューター関連の仕事がうまく行かなくなってきたという40代男性、まさかの離婚をして、新たな出会いが欲しいと仰る50代男性。英国人も悩むスマートカジュアルの着こなしを解説してほしいと、企業の講習会でお話しした時のこと。
 そして忘れることのできない、目の見えないビジネスコンサルタントとのパーソナル(同行)ショッピング――。「人に頼らなくても、自分の骨格に合った服選びができる自信がついた」と後日連絡をもらった時は胸が熱くなりました。
「見た目なんて」と、貴方自身の持っている魅力と知的度を冬眠させてしまっていませんか? ぜひ本書をお役立てください。

(テート・こばたけ・としこ イメージコンサルタント)
波 2022年4月号より

著者プロフィール

テート小畠利子

テート・コバタケ・トシコ

東京都生まれ。ロンドン在住のイメージコンサルタント。慶應義塾大学文学部卒業後、シティバンク入行。1996年、スイス系銀行UBSの為替カスタマーディーラーとして英国赴任。2003年に起業、のべ一万人の顧客の「見た目」を改善。著書に『女性を美しく見せる「錯覚」の魔法』。

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