過剰反応な人たち
836円(税込)
発売日:2023/09/19
- 新書
- 電子書籍あり
自分は正しく、他人は無能。関わると面倒くさい人々への対処法。
人間とはいかに愚かで、「自分だけが正しくて他人は全員無能」と考えているか――。本書は、コロナを含めて折々の社会の空気感を取り上げ、それにまどわされる過剰反応な人たちがどれほど多いのかについて克明に綴った記録だ。著者はコロナ騒動が始まってからの3年余を、「壮大なるパニック実験」だったと振り返る。では、過剰反応な人たちの見本市へようこそ。
書誌情報
読み仮名 | カジョウハンノウナヒトタチ |
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シリーズ名 | 新潮新書 |
装幀 | 新潮社装幀室/デザイン |
雑誌から生まれた本 | 週刊新潮から生まれた本 |
発行形態 | 新書、電子書籍 |
判型 | 新潮新書 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-611010-8 |
C-CODE | 0230 |
整理番号 | 1010 |
ジャンル | 社会学、思想・社会 |
定価 | 836円 |
電子書籍 価格 | 836円 |
電子書籍 配信開始日 | 2023/09/19 |
蘊蓄倉庫
ふとしたニュースに現れる「人間の本性」
日々、生活する中で感じている不満やためこんでいるうっ憤があるかと思います。あるいは、ふとしたニュースに「人間の本性」が現れていたりすることがあります。そんな方には、〈美観を汚す環境テロへの「?」〉〈日本の過保護をガイジンと笑った夜〉〈アホな校則が国を滅ぼす〉〈特殊詐欺、「ウマい話」は大抵ハズレ〉の項を読んで、溜飲を下げたり、膝を叩いたりしていただければと思います。
掲載:2023年9月25日
担当編集者のひとこと
常に立ち返るべき場所
著者の中川淳一郎さんは、「自分の頭でちゃんと考えること」を大事にしてきた方だと思います。アメリカでの学生生活、博報堂でのサラリーマン時代、独立後の雑誌やネットニュースの編集、そして東京を離れての生活……。その時々で立場や場所を変えながらもサバイブしたのは、「自分の頭でちゃんと考え」たからでしょう。SNSやネット世論と向き合わないで生きていくのが難しい時代に、他者の意見に敬意を払うこととそれに流されがちなこととは紙一重だったりするわけですが、中川さんは常に立ち返るべき場所を教えてくれているようです。
2023/09/25
著者プロフィール
中川淳一郎
ナカガワ・ジュンイチロウ
1973(昭和48)年東京都生まれ。ネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者などを経て、2020年からは佐賀県唐津市在住。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『バカざんまい』『よくも言ってくれたよな』など。