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ニッポンの闇

中野信子/著 、デーブ・スペクター/著

880円(税込)

発売日:2023/12/18

  • 新書
  • 電子書籍あり

「コンプラ」「忖度」「同調圧力」……この国に巣喰う「タブー」を暴く! 「ジャニーズ」から「統一教会」まで語り尽くす。

明晰な頭脳と該博な知識で時代を分析する「脳科学者」と、テレビ界、芸能界を40年生きのび、いまや日米のメディアの表も裏も知る「謎のガイジン」。現代日本を覆う「コンプライアンス」や「忖度」が生み出した「タブー」をテーマに、二人がジャニーズ問題から統一教会問題までをも語り尽くすと――見えてくるこの国の問題点、目指すべき未来とは。「ニッポン」の周縁と中心を自在に往還する二人ならではの「異能対談」。

目次
はじめに――デーブ・スペクター
第一章 メディアとタブー
「ジャニーズ問題」/メディアの罪/「ネット裁判所」の威力/ジャニーズと忖度/デーブ・スペクターとは何者か/ガイジンの言葉、脳科学の言葉/忖度キャスティング/テレビはすごい/テレビとコンプライアンス/コンプライアンスはなぜ広まったか/ムチャクチャだったテレビ/テレビはびっくり箱/メディアとキュレーション/サブ・コンプライアンス/テレビで使えない言葉/危ないことはテレビの外で/多様性の罠/美しいものを美しいと言えない
第二章 炎上とリベンジの遺伝子
日本は同調圧力が強いか/ルールが守られやすい国/日本は自慢がダメ/勝っちゃったら「すみません」/謝る時も「すみません」/メディアチェック/コメンテーターの明暗/気をつけていること/文化人枠/メディアの「肩書き」/便利な日本語/直接は戦わない/日本の労働者は立ち上がらない/戦わないことと批評性/放送番組審議会/不安遺伝子と日本人
第三章 カルトの罠
テレビのサブ・コンプライアンス/カルトの定義/カルトの仕組み/アメリカ人と宗教/「メガチャーチ」に「Qアノン」/神様いっぱい/日常に残る宗教儀式?/日本は無宗教か/本当の幸せとは/天皇と権威/宗教の効用/時間割引率/なぜ脱会できないか/テクノロジーが神になった時代/金に対する信仰が詐欺被害を生む/最期はどうする
第四章 ニッポンの分岐点
どこまで崩れて大丈夫?/日本式は終わるか/社員にお金をかけない日本/サラリーマンの未来/少子化のままでいいのか/日本のテロップの過剰さ/過剰な親切/日本人気の勘違い/「おもてなし」の勘違い/ティッピング・ポイント/青年よ、恋愛せよ/趣味が恋愛を遠ざける/共通体験の減少/ナンパもできない/遺伝子の交換は情報の交換から
おわりに――中野信子

書誌情報

読み仮名 ニッポンノヤミ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-611014-6
C-CODE 0230
整理番号 1014
ジャンル 社会学、思想・社会
定価 880円
電子書籍 価格 880円
電子書籍 配信開始日 2023/12/18

著者プロフィール

中野信子

ナカノ・ノブコ

1975(昭和50)年生まれ。脳科学者。医学博士。東日本国際大学教授。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。著書に『脳の闇』『毒親』など。

アメリカ・シカゴ出身。TVプロデューサー、タレント。世界の情報や番組等を日本に紹介、情報番組を中心にコメンテーターとして活躍。

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